2017年05月28日

アルファ碁自己対戦棋譜解析(1)

先日からアルファ碁の自己対戦が公開された(5/28の21:48頃、自己対戦50局が出回る)。
現在、公開されている10局を見る限り、とても人間が打つ碁ではありませんでした。
ただし、そんな中にも理屈や考え方があるので、目指すべき姿なのかもしれません。
本ブログでは、布石を中心に棋譜解析をしていこうかと思います。
では、第1局目を見ていきます。

囲碁1970.jpeg
【実戦図1:次元の異なる様子見】
ミニ中国流に白3とツケたのが、囲碁AIらしい驚手です。
相手の受け方を見て、右辺のヒラキ方を変えようとしています。
黒4に白5と更に様子見したのは、AとBを局面に応じて使い分ける意図があります。
相手の態度に合わせて、先の打ち方を変えるのが良い戦術だと考えているようです。
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2017年05月27日

未来囲碁サミット5日目「卓越した大局観」

本日、柯潔九段vsアルファ碁の3局目が行われました。
アルファ碁は序盤から人間では考えにくい石運びを見せ、自然と優勢を築いていく。
柯潔九段も必至の追い上げを見せるも、差は一向に縮まらず投了となった。
終局後、柯潔九段は感情を抑えきれず、涙が零れる姿が印象的でした。

イベント終了後にアルファ碁同士の自己対戦50局を公開することを発表。
今日から毎日10局ずつ公開し、こちらに随時公開していくようだ。
本ブログでも、少しずつ棋譜解析を行っていこうと考えています。
では、対局を振り返っていきます。

囲碁1962.jpeg
【実戦図1:新手法現れる】
黒番がアルファ碁、白番は柯潔九段です。
白1から5と右辺を割るのはよくある進行だが、黒6とカドに打ったのが新手法。
善悪不明だが、白を固めても二間幅なので狭いという主張は通るので、有力かもしれない。
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2017年05月26日

未来囲碁サミット4日目「新しい試み」

本日はペア碁と相談碁が行われました。
ペア碁の方は古力九段・アルファ碁(黒)vs連笑八段・アルファ碁の組み合わせです。
当たり前ですが、囲碁AIは呼吸を合わせる心遣いはなく、所々人間側が苦悩していました。
世界のトップ棋士でもアルファ碁の意図を継承して打つのは困難なようです。

相談碁は周睿羊九段、時越九段、陳耀燁九段、芈昱廷九段、唐韋星九段が参戦しました。
途中経過は良い勝負に思えたが、中盤でアルファ碁の鋭い強手が放たれ、追い詰められます。
その後も隙のない打ち回しを見せ、アルファ碁が白中押し勝ちを収めた。

明日は柯潔九段が白番でアルファ碁との最終戦に臨みます。
年末年始にMaster(=アルファ碁)が現れて以来、誰一人として土をつけていません。
柯潔九段が最後に意地を見せられるか、注目ですね。
さて、相談碁のハイライトシーンを振り返っていきます。

囲碁1956.jpeg
【相談碁ハイライト:切れ味鋭い手筋】
黒番が中国チーム5名、白番がアルファ碁です。
黒1と上辺に模様を築いて、黒悪くないように見えます。
白2の消しに黒3、5と白を制し、息の長い碁になると思われたが、
アルファ碁の鋭い手筋により、上辺一帯の黒陣が破壊されてしまいます。
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2017年05月25日

未来囲碁サミット三日目「人間の域を超えた強さ」

本日、柯潔九段vsアルファ碁の2局目が行われました。
囲碁AIは柔軟な手が多く、優勢になると手厚い収束を見せるのが特徴だったが、
本局はアルファ碁が猛然と柯潔九段の手を厳しく追及し、息のつく間もなく押し切った。
以前より3子強くなった報道は、事実であることを認めざるを得ない内容だった。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1939.jpeg
【実戦図1:卓越した返し技】
黒番がアルファ碁、白番が柯潔九段です。
黒1と相手に響くように形を決めるのが、囲碁AIの特徴の一つ。
黒9までは定石だが、白10のノゾキに対するアルファ碁の返し技が素晴らしかった。
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2017年05月24日

未来囲碁サミット二日目「去年より3子強い」

本日は囲碁AIのフォーラムがあり、アルファ碁の仕組みなどを発表された。
プレゼンで用いられた画像を見る限り、李世乭九段戦よりも3子以上強くなっているそうです。
(以前はレート3700程度、今回は4500程度。参考までに柯潔九段は3600~3700)

技術面はTPUの素晴らしさを中心に取り上げられていたようだ。
簡単に言うと、以前は大きな棚二つ分に機材をびっしり引き詰めて動かしていたようだが、
TPUを用いれば、その一機程の大きさで以前の性能を引き出せるという説明をしていた。
近い将来、碁打ちに一台アルファ碁を使える時代がくるかもしれない。
(未確定情報だが、随分前にこの対決が終了後、誰でも自由に使えるようにする情報があり)

「編集後記」
今日は飲み過ぎて駅のホームで盛大にコケてしまいました。
痛覚が麻痺していたのか、痛みはほぼありませんが、血が割と出て焦りましたね。
酒の飲み過ぎの影響を最小限の被害で実体験できたのは貴重でした。
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2017年05月23日

未来囲碁サミット初日「厚すぎる半目差」

本日、未来囲碁サミットが開幕しました。
アルファ碁の初手が気になるところだったが、無難な手を選択して打ち進めた。
一方、柯潔九段は三々を駆使した戦術を展開するも、うまく行かなかったようです。
結果は半目という僅差だが、逆転がほぼ不可能に近い絶望的な終盤戦でした。
アルファ碁は他の囲碁AIと比べ、細かい碁の勝ち切り方が正確に思えます。

記者会見では、今回のアルファ碁は人間の棋譜を基に学習したと言ったように聞こえました。
また、CPUをほとんど使っておらず、GPUに依存している内容を明言しました。
それに伴い、TPUを用いたPCなら1台でアルファ碁を使えるそうです。
(TPUはGPU10個分に相当するもので、電力を大幅にカットに成功)
今回のイベントはGoogleのTPU技術の宣伝が一つの目的かもしれません。

去年、李世乭九段の第4戦目で生じた囲碁AI特有のバグはほぼ解消されたようです。
数カ月前に敵対学習を採用したことが功を奏したのでしょう。
(敵対学習:特定のAIが苦手とする分野、考えない分野を集約させて戦わせる手法)

初戦は特別な手法や強烈な印象を受ける手がなく、無難にまとめた印象です。
やはり、コンピューターが一から碁の打ち方を創造するのは大変なようですね。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1925.jpeg
【実戦図1:不発の三々手法】
黒番が柯潔九段、白番がアルファ碁です。
黒7と序盤早々に入るのが、柯潔九段が得意とする戦術です。
ただ、アルファ碁は自然な打ち方で黒の奇襲をかわしていきます。
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2017年05月22日

明日から人類vs囲碁AIの最終決戦開幕

明日から人類代表の柯潔九段と囲碁AI最強のアルファ碁が激突します!
今回は人間の棋譜を使わずに強化バージョンが出るそうなので、どんな碁を打つか楽しみです。
私の予想は初手辺に打つのではないかと思います。

囲碁1919.jpeg
【初手予想:隅よりも辺を重視】
最近の囲碁AIの対局を見ていると、隅よりも辺を重視しているように感じます。
例えば、白がAやBと打っても、白良くならないように思えるからです。
どういった進行が予想されるか検証していきます。
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2017年05月17日

数日程、お休みします

週末頃に移住するため、ブログ更新を一時的にお休みします。
再開は22日になる予定です。
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2017年05月16日

中国甲級リーグ、六日目

本日、中国甲級リーグの6戦目が行われました。
非常に珍しい戦術が多く現れており、碁の打ち方は無限大であると改めて感じました。
今までは考えられなかった打ち方が短期間でこれ程多く見つかっていることからも、
以前よりも碁の進化のスピードが急速に上がっていることがわかります。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1910.jpeg
【李欽誠九段(黒)vs柯潔九段】
序盤早々、白6と三々に入りました。
一昔前では考えられなかった手法で、多くの方が驚愕するのではないでしょうか。
善悪不明ですが、こうした打ち方が評価される時代がくるかもしれません。
(参考記事はこちらです)
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2017年05月15日

棋力向上の詰碁55

囲碁1905.jpeg
【黒先コウ:上級~有段者】
白は生きているように見えますが、隅の特殊性を活用すると突破口が見えてきます。
実戦でも生じる可能性がある形なので、攻め方を覚えておくと良いかもしれません。
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2017年05月14日

中国甲級リーグ、五日目

本日、中国甲級リーグの5戦目が行われました。
やはり、中韓の棋士は囲碁AIと打っているだけあって、打ち方が大きく進化しています。
特に、黄雲崇七段は数日前に負けた囲碁AIの戦術を採用し、見事勝利していました。
新たな可能性に挑戦する棋士達の向上心には頭が上がりません。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1895.jpeg
【黄雲崇七段(黒)vs安成浚六段】
少し前なら、黒2はひどく怒られる一手でした。
実は、二日前に絶芸が黄雲崇七段に打った戦術で、非常に面白い打ち方でした。
黒8まで、黒は上辺に偏った序盤戦で見た目は黒良いように見えませんが、
打ち進めていくと、白容易でない局面になっていることに気づきます。
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2017年05月13日

お休み日

今日以降は引っ越しの荷造りが始まるので、簡単な記事多めになりそうです。
最近は仕事にプライベートで忙しく、囲碁の勉強が思うようにできないのが心残り。
まぁ、6月上旬には落ち着きそうかなあ・・・。
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2017年05月12日

囲碁は陣取りゲーム

最近、囲碁AIの対局を観戦して思うのは「囲碁をよくわかってるな」ということですね。
人間は強くなるにつれて、石の効率や過程を強く意識して打つ傾向になりがちです。
確かに、地を効率を稼ぐ方法の一つですが、それが全てに適用される訳ではありません。
どんなに努力しても、相手より地がつかなければ意味ないですからね。

「当たり前のことじゃないか」と感じるかもしれませんが、実戦するのは容易でないです。
なぜなら、囲碁の打ち方の多くは無駄のない形になることを追い求め続けていたからです。

一方、囲碁AIは実に実戦的な打ち方です。
出来上がる結果を元に打つので、過程がどうであろうと勝率が高ければ良いという訳です。
実際、次々に世界のトップ棋士が破れ、今や囲碁AIに勝てれば大金星と言われます。

今まで打ってきた碁は、結果的には固定概念にとらわれ続けていたように思えます。
効率を上げることは決して悪いことはないですが、偏り過ぎてしまったようです。
「囲碁は陣取りゲームである」という原点に返り、打ち方を見直す必要があるようだ。


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2017年05月11日

第1回新奥杯世界囲碁オープン戦、準決勝三番勝負第二局

第1回新奥杯世界囲碁オープン戦の準決勝第二局が行われました。
組み合わせは以下のようになりました。(左側が勝者)
柯潔九段ー李喆六段、白中押し勝ち
彭立尭五段ー周睿羊九段、黒中押し勝ち


柯潔九段が2連勝し、一足早く決勝に駒を進めました。
本日の二戦を観戦する限り、碁の打ち方が革命的に進化していると感じますね。
囲碁AIにより、碁の進化が10年以上進んだと言っても過言ではないでしょう。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1888.jpeg
【李喆六段(黒)vs柯潔九段】
白2と三々に構えるのは非常に珍しいです。
最近の柯潔九段は三々を駆使した序盤戦術が多く、有力と見ているようです。
白6にAと受けるなら無難ですが、黒7と大場に走って白の両カカリを誘います。
双方、新しい試みに挑戦する姿勢が見えます。
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2017年05月10日

棋力向上の詰碁54

囲碁1885.jpeg
【黒先白死:上級~有段者】
外ダメが空いている上に懐もそれなりにあるため、実戦なら諦めてしまうかもしれません。
ヒントは中にある黒一子の活用です。
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