2017年06月12日

囲碁AIの対局を見て

囲碁AIの対局を見ていると、自分が如何に固定概念に囚われて打っていたか痛感します。
ただ、人間界の枠では考えられなかった打ち方を見れるようになったのは良いですね。
これからは囲碁AIの力を借りて、人間が強くなる時代になりそうです。
(天頂の囲碁7の発売を心待ちにしています)
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2017年06月11日

アルファ碁自己対戦棋譜解析(12)

囲碁AIは人間的な発想では到底思いつかない手法を次々に用いています。
理由の一つは、囲碁AIが先の打ち方を示してくれたので心置きなく使えるからでしょう。
また、棋譜を見ると石の流れが非常に素晴らしいため、真似したくなってくるのです。
善悪は定かではありませんが、囲碁AIの碁は人を引きつける魅力があるようです。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁2101.jpeg
【実戦図1:囲碁AIの世界】
黒3から7と下辺に黒陣を築いたにも関わらず、白8と三々に入っていきます。
後手を引くと、黒陣が深くなる可能性もあり、人間的には怖い打ち方に思えます。
しかし、アルファ碁はこの局面に限らず、三々に入ることが多く有力と見ているようです。
序盤から狭い所に入るのは良くないと考えられただけに、多くの方が関心を寄せています。
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2017年06月10日

アルファ碁自己対戦棋譜解析(11)

6月19日から始まる第3回夢百合杯世界オープン戦で日本の囲碁AI、ZENが出場します。
囲碁AIが人間の棋戦に参戦するのは初めてで、どのような結果をもたらすか楽しみですね。
野狐囲碁でも20連勝を達成した実績のあるZENは優勝候補と見て良いでしょう。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁2097.jpeg
【実戦図:全局的な打ち回し】
白2に黒3と受けるのがアルファ碁の特徴。
Aのツケが残る短所はありますが、下辺で強く戦えるので黒悪くなさそうです。
白4から8と左下を固めたのは意外で、右下の黒陣が厚くなり白良いように感じません。
黒9まで、下辺と右辺の黒陣が良い構えで黒好調な序盤戦に見えます。
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2017年06月09日

中国ルールの数え方

先日行われたアルファ碁vs柯潔九段の第一局で結果に疑問を感じた方も少なくないと思います。
中国ルールでは白4分の1子勝ち(=半目勝ち)、日本ルールでは白1目半勝ちになるからです。
結論から言うと、地の数え方が異なるため、こうした事態が起こるのは已むを得ません。

まず、中国ルールは生きている石の数と地を合わせて計算します。
地の単位は「子」であり、1子=2目に相当するため、2倍すれば「目」に換算できます。
これを知る囲碁ファンは多いと思いますが、これが全てに当てはまる訳ではありません。
下図の一例を紹介しながら解説していきます。

囲碁2095.jpeg
【参考図:コミなしの局面設定】
日本ルールの場合、黒地27目、白地27目となるのでジゴとなります。
中国ルールの場合、黒地27子+石数14子=41子、白地27子+石数13子=40子で黒1子勝ち。
つまり、ルールの違いで結果が変わってくる事態が生じるのです。

難しい話に感じられますが、基本的には石数が関係することを言いたいだけなのです。
これさえ理解できていれば、こうした問題で騒ぎになることはありませんでした。

「編集後記」
基本的には開催国の発表を尊重するのが筋なので、白4分の1子勝ちと表記すべきでしょう。
そもそも、地の数え方が異なるので、日本ルールに置き換える必要はあまりないはずです。
ただ、多くの囲碁ファンは中国ルールに慣れてないため、仕方ない処置だったかもしれません。
機会がある時、改めて詳しく解説していこうかなと思っています。
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2017年06月08日

アルファ碁自己対戦棋譜解析(10)

プロアマ問わず、囲碁AIの手法が数多く打たれており、試行錯誤が続いているようです。
従来の考え方が否定され、何を信じて良いかわからず困惑している方も少なくないと思います。
まずは一つ一つ疑問に感じる点を自分なりの解釈で答えを見つけるしかなさそうです。
もちろん、本の知識や上手の指導、検討などから解決するのも良いかもしれません。
ただ、最終的には自分が素直に良いと感じられるかどうか、この点に収束するように思えます。
さて、対局を振り返っていきます。

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【実戦図1:小林流の新手法?】
黒7までの形は小林流で、多くの方が愛用している布陣の一つ。
白8に黒Aのハサミが基本だったが、アルファ碁は黒9を選択します。
黒番はコミの負担が重いため、低く構えて地に辛く打つ方針なのかもしれません。
何れにせよ、人間界では現れない打ち方なので、今後の研究待ちとなりそうだ。
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2017年06月07日

アルファ碁自己対戦棋譜解析(9)

アルファ碁の自己対戦譜は白勝ちが多く、アルファ碁自身も白有利と判断しているそうです。
そのため、中国ルールのコミ7目半は白有利なのでは?と議論の的になっているとか。
AIが人間のルールにも影響を与える存在になりつつあると思うと少し怖いですね。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁2073.jpeg
【実戦図1:アルファ碁の急戦模様】
黒1から5を決めてから黒7のカカリに回るのは、人間的には怖い打ち方に思えます。
白8と打ち込まれると、左下の黒が重い形なので決めない方が良いと考えるからです。
さておき、アルファ碁の序盤戦は比較的穏やかな進行になることが多いため、
本局のような急戦模様になった際、どのように戦いを収束させるのか、注目です。
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2017年06月06日

アルファ碁自己対戦棋譜解析(8)

アルファ碁vs柯潔九段大戦が終わってから一週間が経ちました。
囲碁界はこれからどう在るべきか、真剣に考えなければならない時代となりました。
絶対的な強さを誇っていた棋士より、強い存在が現れたことによる棋士の存在価値の低下や、
世間に囲碁を宣伝できるチャンスをどう活かすかなど、様々な問題が渦巻く状況です。
日本だけでなく中韓も同じ問題を抱えており、今年は大きな転機を迎えているようだ。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁2063.jpeg
【実戦図1:大流行の三々手法】
序盤の早い段階で、白6と三々に入る手法は人間界の碁でも打たれるようになりました。
様々な局面で試す実戦例が増えており、多くの方が有力と感じているのかもしれません。
序盤から狭い所に入るなんて信じられないと思われる方も少なくないでしょう。
しかし、この戦術を用いられると白打ちやすくなることが多く、黒容易ではありません。
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2017年06月05日

アルファ碁自己対戦棋譜解析(7)

囲碁AIの碁は次々に要所を占めていく足早な石運びが特徴です。
手抜きや利かしなどを駆使して手番を奪う技術は人間を遥かに凌駕しているでしょう。
部分的な損得を最適化するより、全局的な打ち方の探求が必要なのかもしれません。
さて、対局を振り返っていきます。

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【実戦図:驚愕のツケ】
白1と黒2の交換を決めた後、白3のツケには驚きました。
相手の態度を聞いて、右辺の構え方を変えたり、右下の黒を凝り形に導く狙いがあります。
一見すると、黒はどう受けても悪くなさそうに見えるが、そう簡単でもないようです。
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2017年06月04日

アルファ碁自己対戦棋譜解析(6)

アルファ碁の自己対戦譜は別次元の考え方で打たれたものに感じます。
難しくて分からないというよりは、何をしたいのか見当がつかないと言うのが適当でしょうか。
ただ、理解できる点も少なからずあるので、めげずに棋譜を調べていこうかと思います。
さて、対局を振り返っていきます。

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【実戦図:飛躍する石運び】
白2、4のツケ引きに黒5とツグのが囲碁AI全般的に増えています。
囲碁AIの影響なのか、棋士の棋譜も黒Aとカケツぐ実戦例が少なくなっている傾向です。
白8では左辺を割りたくなるが、左辺を一手で守る切る手がないため、急ぐ必要はないですね。
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2017年06月03日

アルファ碁自己対戦棋譜解析(5)

今回の第5局目は序盤の呼吸が独特で、なぜそう打つのか分からない点が多いです。
これが次世代の碁かもしれないが、人間がこの域に達するには長い年月が必要そうだ。
ただ、囲碁AIの進化は早いため、良いとされた変化も次の日には否定されることもあります。
現代は碁の真理を追究するより、碁の楽しさや魅力を見つける方が大切なのかもしれません。
さて、対局を振り返っていきます。

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【実戦図:違和感のある序盤戦】
黒1から白6の定石は普通だが、上辺を受けずに黒7と大場に走ったのに違和感を覚えます。
手抜きする前提であれば、黒5でAのカケツギや手抜く方が軽い石運びに思えるからです。
白も黒の手抜きを咎めずに、白8と右下のカカリに回るのは勿体ないように感じます。
黒9と上辺を構えて一段落しましたが、序盤の手順が不思議ですね。
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2017年06月02日

アルファ碁自己対戦棋譜解析(4)

アルファ碁が現れて以来、序盤の早い段階から星に三々へ入る手法が多く用いられてます。
研究して用いている棋士もいると思いますが、多くの方は手応えを掴みたいからでしょう。
多くの実戦例が出てくると思うので、棋譜の確認は小まめに行った方が良いかもしれません。
さて、対局を振り返っていきます。

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【実戦図:囲碁AIの石運び】
黒1から白6は人間界でもよく打たれるツケ引き定石です。
左上を手堅く打ったので、黒7と左辺に広く構えたいところ。
白Aの打ち込みには、黒Bと受けられて白だけ弱い石を残る格好になります。
白から戦いを仕掛けるのは得策でないため、白8と構えて相手の出方を伺うのが無難です。
ここまでは普通の進行に見えたが、ここから不可解な石運びを見せていきます。
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2017年06月01日

アルファ碁自己対戦棋譜解析(3)

アルファ碁自己対戦の第3局は異次元の感覚で打っている碁ですね。
黒番、白番共に不可解な打ち方をするため、鑑賞する程度が良いかもしれません。
今回の碁は人間界に取り入れるのは難しい部類に入るかと思われます。
では、対局を振り返っていきます。

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【実戦図:序盤早々の三々手法】
黒5とカカった瞬間、白6と三々に入っていきました。
従来の考え方なら、黒Aと右辺の黒陣を厚くして十分と見られていました。
しかし、三々手法は厚みを攻めの対象と見られるため、黒の対応は慎重にならざるを得ません。
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2017年05月31日

第22回LG杯朝鮮日報棋王戦、16強戦

本日、第22回LG杯朝鮮日報棋王戦16強戦が行われました。
日本の井山裕太九段が世界トップ棋士である周睿羊九段を破り、8強入りを果たした。
ここ数年、日本は世界に後れを取っていただけに、世界戦優勝への期待が膨らみます。
11月13日に行われる8強戦は、井山裕太九段vs楊鼎新五段(中国)です。
さて、対局を振り返っていきます。

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【朴廷桓九段(黒)vs江維傑九段】
黒1から5に白6のカドに迫るのがアルファ碁手法です。
左辺の黒を固めても二間幅なので惜しくないと見ています。
ただし、黒を強くしてしまう意味もあるので、一長一短な打ち方と言えるでしょう。
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2017年05月30日

アルファ碁自己対戦棋譜解析(2)

今回紹介する第2局は、凄まじい大局観で局面をまとめていきます。
人間的な目線では怖い打ち方に入るため、この呼吸を取り入れるのは難しそうです。
さて、対局を振り返っていきます。

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【実戦図1:スピード感ある打ち回し】
黒4と受けた瞬間、白5と形を決めるのは珍しい手法です。
ただし、呉清源九段や張栩九段が実戦で打っており、人間界でも時々用いられます。
黒Aと受けるのは、白5と黒6の交換が白良い利かしになるので打ちにくいです。
三連星の発展性を削ぐ働きもあり、右下の手法は有力そうです。
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2017年05月29日

第22回LG杯朝鮮日報棋王戦、32強戦

本日、第22回LG杯朝鮮日報棋王戦32強戦が行われました。
日本は井山裕太九段、伊田篤史八段、一力遼七段が参戦し、井山と伊田が16強に駒を進めた。
次の対戦も厳しい戦いが予想されるが、日本の存在感を示すためにも頑張ってほしいですね。
5月31日の16強戦は、井山九段vs周睿羊九段(中国)、伊田八段vs申眞諝八段(韓国)です。
今回は序盤早々、三々に入る対局が数局あったので、それを取り上げていきます。

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【周睿羊九段(黒)vs金庭賢六段】
白1に黒2、4と右下隅を固めるのがMasterの手法。
白5ではAとツケて下辺を大きく構えるのが主流だが、実戦は穏やかな進行となる。
序盤早々、黒10と三々に入るのはアルファ碁の影響を色濃く受けた打ち方の一つ。
BやCと受けても、白は簡単には良くならないため、大流行しそうだ。
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