2017年03月13日

第16期中国西南王戦決勝

先日、第16期中国西南王戦の決勝が行われました。
18歳の楊鼎新五段が檀嘯七段に勝利し、本棋戦で2連覇を果たしました。
楊鼎新五段は中盤で力を発揮し、次々に強豪を破っていくのが印象に残りました。
まだ18歳と若いので、今後の活躍に期待が膨らみますね。
持時間は一手30秒、1分の考慮時間10回の早碁です。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1567.jpeg
【実戦図1:定型化された攻防】
黒番は楊鼎新五段、白番は檀嘯七段です。
黒1に白2と打ち込むのが最近の打ち方でよく打たれる形の一つ。
右下の白は高く構えているので、急な攻めがないことを利用した手法です。
数年前は白4、6で白良しと言われたが、その後の攻防が難解で結論は出ていません。
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2017年03月12日

第16期中国西南王戦準決勝

本日、第16期中国西南王戦準決勝が行われました。
決勝戦の組み合わせは檀嘯七段vs楊鼎新五段となり、本日の午後に行われます。

「対局の模様」
柯潔九段vs檀嘯七段戦は、囲碁AIのZEN戦でよく現れた形を用いてました。
難しい攻め合いになる有名な形ですが、檀嘯七段は一つの結論を示したように思えました。
常昊九段vs楊鼎新五段戦は、序盤では常昊九段が優勢を築くことに成功します。
しかし、中盤で楊鼎新五段の鋭い打ち回しが光り、一気に押し切りました。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1553.jpeg
【檀嘯七段(黒)vs柯潔九段】
最近、黒1に白2とスベることが増えています。(こちらも参照ください)
白6に黒Aとツグなら無難ですが、黒7と地を稼ぎながら受けることを選択します。
これは囲碁AIのZENが東洋囲碁にいた時によく打っていた戦術の一つです。
Aの傷を残す怖い打ち方に見えて、檀嘯七段は研究済みだったようです。
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2017年03月11日

第16期中国西南王戦準々決勝

本日、第16期中国西南王戦準々決勝が行われました。
組み合わせは以下のようになり、左側が勝者です。
柯潔九段ー時越九段、白中押し勝ち
常昊九段ー彭筌七段、白1目半勝ち
檀嘯七段ー李翔宇三段、黒中押し勝ち
楊鼎新五段―芈昱廷九段、黒中押し勝ち


4局とも囲碁AIの手法を取り入れられており、碁の考え方が少しずつ変化しているようです。
今後、碁の打ち方がどのように進化していくか、楽しみですね。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1544.jpeg
【時越九段(黒)vs柯潔九段】
白1はMasterが用いた新手法です。(こちらの記事も参照ください)
黒2と右辺を割られても、白3とかわして白打てると判断しているようです。
右上の白は心許ないように見えますが、AやBがあるため厳しく攻めるのが難しいです。
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2017年03月10日

棋力向上の詰碁34

囲碁1539.jpeg
【黒先白死:上級~有段者】
眼形豊富に見える形でも、考えてみると意外にも脆い場合があります。
初手の候補は絞られますが、その後の攻め方が大切です。
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2017年03月09日

棋力向上の詰碁33

囲碁1535.jpeg
【黒先白死:有段~高段者】
白のスペースは広そうに見えて、実戦なら諦めてしまうかもしれません。
どうしても分からない時は今まで考えなかった手で攻めると答えが見えるかもしれません。
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2017年03月08日

囲碁AIの状況まとめ

去年から飛躍的に囲碁AIの実力が伸びています。
ネット碁でも棋士相手に互角以上の戦績を出すなど、多くの囲碁ファンが注目しています。
最近、よく打っている姿を見る囲碁AIを以下にまとめました。

囲碁1531.jpeg
「絶芸(別名:FineArt)」
野狐囲碁というネット碁サイトで十段の称号を得たTencentの囲碁AIです。
30秒×3回以下の早碁では、世界のトップ棋士相手に勝率8割以上の化け物となっています。
しかし、60秒×3回の長い碁になると人間側のミスが減り、勝率は7割5分に落ち着く。
3月18日に行われる「第10回UEC杯」では優勝候補として挙げられている。
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2017年03月07日

三々定石の再評価

現代の碁では定石という定石がない中、未だに打たれるものはいくつかあります。
その一つが「星の三々定石」でしたが、少しずつ見直さなければならなくなっています。
原因はMasterの影響で、定石の在り方にも囲碁AIが絡んできているのが現状です。

囲碁1526.jpeg
【テーマ図:定石に疑問を持つ】
これは有名な定石の一つで、級位者の方でもマスターできる変化です。
しかし、囲碁AIが新たな打ち方を示し、無難に思えた進行に改善が求められてます。
一見、どの手も疑問に感じられませんが、検証すると悪手を打っていた可能性が浮上します。
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2017年03月06日

囲碁AIの新手法?

囲碁AIは棋理に沿った手を打つことが多いので、奇抜な戦術を用いることは少ないです。
しかし、人間では考えづらい着想をすることもあり、研究すべき形がいくつかあります。
今回はその一部を紹介していきます。

囲碁1511.jpeg
【テーマ図:善悪不明の新手法】
黒1はこの布陣で用いられる有名な戦術です。
白6までの定型化された打ち方に対し、囲碁AIの絶芸は黒7と並ぶことが多いです。
地に辛く受けながら下辺にも働いた打ち方を目指す意欲的な手に見えます。
ただし、白AやBに突かれると黒の対応が難しいため、善悪不明です。
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2017年03月05日

囲碁AIから学ぶ打ち方(7)

囲碁AIの打ち方を見ると、今までの発想や考え方が曖昧だったものだと痛感します。
本日紹介する碁も悪いとされた手法を用いており、人間の認識が甘いことを示しました。
それぞれの形に対し、再評価する必要が出てきたようです。

囲碁1496.jpeg
【テーマ図:常識破壊の定石選択】
黒番は楊鼎新三段、白番は絶芸です。
黒7と白8を交換してから、黒9と打つのが好手に見えます。
白Aは黒のシチョウが良いため黒戦えそうですし、白Bは黒に厚みを与えて白良くないです。
囲碁AIがこの局面をどう切り開いていくか、気になるところです。
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2017年03月04日

棋力向上の詰碁32

囲碁1489.jpeg
【黒先白死:上級~有段者】
左方に連絡する利きがあるため、右下隅の黒は見た目以上に粘りの利く形です。
どうしても行き詰った時は、一度冷静になって考え直すとうまい攻めが閃くかもしれません。
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野狐囲碁で囲碁AI・絶芸が十段に昇格

ネット碁サイトの野狐囲碁で囲碁AIの絶芸が十段になりました。
ここ最近、棋士相手に80%以上の勝率を叩き出しており、誰しも認める実力となってます。
以下の画像を見てご確認ください。(3/4、10:30現在の表示状況)

囲碁1488.jpeg

また、九段で20戦18勝すると十段に上がれる表示(レーティングルール)がされてますが、
棋士や九段の方のID情報を見ても、それに対応した表示がなされていません。
今のところは十段に自力で上がることはできないようです。
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2017年03月03日

囲碁AIから学ぶ打ち方(6)

本日も囲碁AIの絶芸が打った棋譜から題材を取り上げていきます。
最近は毎日のように打っていますが、どの碁も大局観溢れる碁で参考になります。
棋理に準じた打ち方をする一方、柔軟な一面も見せる囲碁AIは緩急自在な打ち手に思えます。
さて、今回紹介する対局は腐った石を有効活用し、優勢を築くサバキの好局です。
どんな石も抜き去られない限り、働かせる余地はあるのだと再確認できました。

囲碁1474.jpeg
【テーマ図:囲碁AIの中国流】
黒番は絶芸、白番は胡耀宇八段です。
白1と下辺を割るのは中国流の布石でよく打たれる戦術の一つ。
黒2に白3は手堅い手で、左下の黒を攻めるというよりは自身を補強する意味合いが強いです。
白を十分強くして、右下の黒陣を薄くするのが白の意図する進行です。
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2017年03月02日

棋力向上の詰碁31

囲碁1468.jpeg
【黒先白死:上級~有段者】
左方のスペースが広いので、白を無条件で取るのは難しく見るかもしれません。
決定打となる手は五手目にあるため、手を正確に読む力が試されます。
※3/3(20:48)、石を一部編集しました。
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2017年03月01日

囲碁AIから学ぶ打ち方(5)

Masterが得意な肩ツキは応用しやすい手なので、多くの方が有効に扱うことに成功してます。
今回は囲碁AIが打った手の中でも、目新しい戦術を用いた対局を紹介していきます。
碁の在り方が変わる可能性のある打ち方なので、ぜひご覧ください。

囲碁1452.jpeg
【テーマ図:衝撃の四間ビラキ】
黒番が絶芸、白番が朴廷桓九段です。
黒7までは実戦例の多い進行ですが、白8と大きくヒラいたのが珍しい手法。
Masterの新戦術でどういった意図があるか、未だに解明されてない形の一つです。
ただ、日本の囲碁AIであるZENも同じ形を打つことがあり、何かしらの理屈はある模様。
右辺はスカスカに見えるが、隙だらけの形をあえて囲碁AIは選んでいるように思えるのです。
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2017年02月28日

囲碁AIから学ぶ打ち方(4)

最近、中国の囲碁AI「絶芸」が野狐囲碁でトップ棋士達を蹂躙しています。
目新しい手法や発想もありますが、基本的には大局観で相手を圧倒する打ち方をしてます。
部分的な損得や形ができるまでの過程を考えすぎず、結果を評価する方が良いかもしれません。
今回紹介する局面も、定石と言われた打ち方を破壊した面白い打ち方です。

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【テーマ図:大ナダレ定石の周辺】
黒番が絶芸、白番は芈昱廷九段です。
黒1のツケは人間界でもよく打たれている手法の一つ。
白2から6と大ナダレの形に導き、序盤から読み合いを挑んだ局面です。
ただし、絶芸は驚きの簡明策で右下の攻防をアッサリ打ち切ってしまいます。
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posted by okao at 23:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 布石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする