2016年09月25日

2016ジャステック杯国際新鋭囲碁対抗戦3日目

最終日は2位から4位の順位に大きな影響を与える大事な一戦となりました。
日本は中国に4-4で引き分け、全勝優勝を阻止しました!
世界に日本の実力を示した結果になったかと思います。
順位と成績は以下の通りです。
1位:中国(2勝0敗1分)-勝ち星7、全体成績17勝7敗
2位:韓国(1勝1敗1分)-勝ち星4、全体成績12勝12敗
3位:日本(0勝0敗3分)-勝ち星3、全体成績12勝12敗
4位:台湾(0勝2敗1分)-勝ち星1、全体成績7勝17敗


世界の新鋭棋士とも互角に渡り合えた成果は大きいと思います。
日本も少しずつ存在感を示せてきています。
では、最終日の対局を振り返っていきましょう。

囲碁069.jpeg
【童夢成五段(黒)vs余正麒七段】
白1と思い切って中央に模様を築いたのは良い構想でした。
気分は良いですが、黒から様々な戦術で模様の決壊を狙ってくるため、
高い読みの力と形勢判断能力が要求されます。
しかし、余さんにとってこういった力勝負は望むところでしょう。
結果、白中押し勝ち。

続きを読む
posted by okao at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 棋戦情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月24日

2016ジャステック杯国際新鋭囲碁対抗戦2日目

大会二日目、中華台北戦で日本が勝てば優勝の目が出る大事な一戦でしたが、
4-4でまたも引き分けで勝ち点1となりました。
現段階での各国の勝ち点をまとめると以下にようになります。
中国(2勝0敗0分)-勝ち点6
日本(0勝0敗2分)-勝ち点2
韓国(0勝1敗1分)-勝ち点1
台湾(0勝1敗1分)-勝ち点1


中国は仮に日本戦で負けても1点差をリードできるため、三日目を待たずに優勝が決定しました!
中国の若手層は非常に優秀だということを証明した形となりましたね。
日本は中国に勝てば2位が確定し、引き分け以下は韓国vs台湾戦の結果を待つことになります。
では、本日の日本戦を振り返っていきましょう。

囲碁061.jpeg
【芝野虎丸二段(黒)vs楊博崴五段】
芝野さんは黒1のシマリを時々用いるように感じます。
ある手だと思いますが、あまり見ないので目新しく見えますね。
白2には黒3のカカリを決めて、右下の定石の変化に備えています。
(シチョウの攻防になった時にカカリ一本が活きてきます。)
結果、黒中押し勝ち。

続きを読む
posted by okao at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 棋戦情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月23日

2016ジャステック杯国際新鋭囲碁対抗戦1日目

「2016ジャステック杯国際新鋭囲碁対抗戦」が今日から始まりました。
日本、韓国、中国、中華台北の4カ国でリーグ戦を行います。
1チーム8人で5勝以上が3点、4勝は1点、3勝以下は0点という勝ち点方式。
持ち時間は2時間、1分の秒読み5回です。

初日の日本vs韓国戦ですが・・・
4-4で引き分けとなりました!
ここ数年では考えられなかった成績で快調な出だしです。

明日の中華台北戦を勝利して最終戦の中国戦に臨みを繋げたいところです。
さて、今日の日本戦を振り返ります。

囲碁053.jpeg
【余正麒七段(黒)vs宋知勲二段】
黒1のツケが面白い手でした。
これは黒Aの抜きに白が受けた時、黒Bとコウで弾いて戦うことを見越したコウ材作りです。
善悪はわかりませんが、右上の定石を研究する上で参考になる対局でした。
結果、黒中押し勝ち。

続きを読む
posted by okao at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 棋戦情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月21日

第41期名人戦七番勝負第3局二日目

第41期名人戦七番勝負第3局は高尾九段の勝利となりました。
碁の内容も良いので、このまま0-4で名人を奪取するかもしれませんね。
一局通して危ないと思われる局面がほとんどなく、高尾九段の完勝に近いものでした。

仮に井山名人が四局目を勝利したとしても、
天元、王座、名人のタイトル戦を同時に戦わざるをえない状況です。
もしかすると3つとも失冠もあるかもしれません。
さて、第三局の流れをざっくり見ていきましょう。

囲碁032.jpeg
白1のカカリに黒2のハサミは当然です。
白3を利かした後、白5と打ち込んだのが井山名人らしい厳しい着想でした。
普通は真正面から戦うのは黒石が多いため、白難しいとみるところですが、
こういった打ち方もあるのかと考えさせられました。
続きを読む
posted by okao at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 棋戦情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月20日

第41期名人戦七番勝負第3局初日

第41期名人戦七番勝負は高尾九段が2連勝する戦況となっています。
今回も井山名人が防衛するだろうと思っていたのでビックリしました。
碁の内容も非常に良く、高尾九段の充実ぶりがわかります。

囲碁016.jpeg
【封じ手の局面】
黒のツケで封じ手となりました。
正直、白の応手が難しく黒がサバけているように見えます。
どんなサバキが用意されているか解説していきます。
続きを読む
posted by okao at 21:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 棋戦情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月15日

第41期名人戦七番勝負第2局 二日目

本日が第41期名人戦七番勝負第2局の二日目でした。
初日で若干劣勢だった井山名人が難解な戦いに引き込み、形勢不明となったが、
高尾九段の手厚い打ち回しが光り、二連勝となりました。
2014年の棋聖戦で山下九段に3連敗して以来、井山名人はタイトル戦で連敗していませんでした。
この勢いで高尾九段が名人位を奪取するかもしれませんね。

井山名人のタイトル戦スケジュールを簡単にまとめてみました。
名人戦:8月~11月
天元戦:10月~12月
王座戦:10月~12月
タイトル戦が長引くと10月、11月に3つのタイトル戦を同時に戦わざるをえない状況となります。
今年の7冠保持は非常に厳しい状況となっていることがわかりますね。

さて、今回の名人戦第2局をざっくり振り返っていきます。

囲碁188.jpeg
初日の焦点となったのは、上辺の白のサバキ方でした。
黒番の井山名人が放った肩が厳しいように見えて、黒戦いやすいのではと思いました。
続きを読む
posted by okao at 23:43| Comment(2) | TrackBack(0) | 棋戦情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月14日

第41期名人戦七番勝負第2局初日

第41期名人戦七番勝負第2局が始まりました。
一局目は高尾九段が制しており、第2局目で井山名人が巻き返せるか注目です。
しかし、封じ手の局面ではすでに形勢が傾いているように感じますね。

囲碁176.jpeg
【封じ手の局面】
黒番は井山名人、白番は高尾九段です。
今回採用した黒番の布石は野狐囲碁で時越九段と対戦していた時に用いられたものでした。
手の進みも早かったので、研究していた展開だったのかと推測できます。

さて、現局面ですが白のグズミが好手で上辺の白のシノギが見えてきました。
個人的には勝着になり得る一打かと思っています。
黒の封じ手はA~Cがあげられますが、おそらく私はAとコウを抜くと推測します。
続きを読む
posted by okao at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 棋戦情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月08日

第21回三星火災杯世界マスターズ観戦記(3)

今日が32強戦の最終日となりました。
日本勢は最終戦に一力遼七段と伊田篤史八段が出場しましたが、惜しくも敗退。
来月に農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦があるのでそれに期待しましょう。
それでは、今日行われた8局を紹介します。

囲碁076.jpeg
【一力遼七段(黒)vs卞相壹五段】
黒の地合いが良い終盤戦になると思いきや、白1のツケから3の切りが好手でした。
黒AやBと応じても良くならないため、ここにきて若干白良しの形勢となっています。
この後、黒は猛追しますが白は手厚いヨセを打ち続け、白半目勝ちとなりました。
日本勢の32強突破に一番可能性が高かっただけに残念でした。
農心杯の団体戦メンバーにもなっているので、来月に期待します。
続きを読む
posted by okao at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 棋戦情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月07日

第21回三星火災杯世界マスターズ観戦記(2)

大会二日目になると2敗して敗退する棋士が出てきます。
敗退した中には世界戦優勝経験者も含まれており、混戦となっています。
さて、16局の模様を見ていきましょう。

囲碁059.jpeg
【一力遼七段(黒)vs李欽誠九段】
黒1から5の手順が非常に素晴らしい技です。
白6で7にノビると黒Aが成立するため、白6と手を戻さなければなりません。
ここで黒7と頭をハネられたので、戦いの主導権を黒が握りました。
一瞬の攻防で力関係が逆転し、黒中押し勝ちとなりました。
続きを読む
posted by okao at 23:59| Comment(5) | TrackBack(0) | 棋戦情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月06日

第21回三星火災杯世界マスターズ観戦記(1)

今日から「第21回三星火災杯世界マスターズ」が始まりました。
最初は32人の棋士を4人1組に分け、2勝した者から16強に入るシステムを採用しています。
今回は中国20名、韓国8名、日本3名、ヨーロッパ1名が本戦に参戦。(シード選手含む)
では今日始まった一回戦の模様を見ていきます。

囲碁043.jpeg
【一力遼七段(黒)vs卞相壹五段】
右辺の攻めがどこまで続くかが焦点だったが、現局面で打った右辺のカドが妙手となった。
黒Aには白BでCの出切りを睨まれるため、厳しく攻めるどころか黒が薄くなってしまった。
結果的に右辺の折衝で黒は後手を引いてしまい、白中押し勝ちとなった。
続きを読む
posted by okao at 23:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 棋戦情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする