2017年04月07日

第22回LG杯朝鮮日報棋王戦予選五日目

本日、第22回LG杯朝鮮日報棋王戦予選準決勝が行われました。
明日行われる決勝戦に韓国21人、中国9人、台湾2人が駒を進めた。
最近は中国の独壇場になることが多かっただけに、珍しい勢力図となっています。
さて、対局を振り返ります。

囲碁1696.jpeg
【実戦図:白陣に厚みを築く】
黒番は李志賢六段、白番は陶欣然六段です。
黒1から5を利かした後、黒7と上から押さえつけるのが流行の手法。
左辺は白石が多い場なので、地を与えても厚くできれば黒十分な戦果と見れそうです。
先日も似たような手法が現れており、多くの棋士が有力な考え方だと感じているようだ。
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2017年04月06日

第22回LG杯朝鮮日報棋王戦予選四日目

本日、第22回LG杯朝鮮日報棋王戦予選3回戦が行われました。
3回戦を行った日本棋士の成績を以下のまとめました。(左側が勝者)
楊鼎新五段(中国)ー小池芳弘二段
朴鍵昊二段(韓国)ー大西竜平二段
金東昊六段(韓国)ー鶴田和志四段
安成浚七段(韓国)ー田中伸幸三段
金炯佑七段(韓国)ー石田篤司九段

厳しい結果となりましたが、若手中心に出場しているので良い経験になったかと思います。
これを活かして更なる飛躍を目指してほしいところです。
さて、中継された対局から2局を紹介していきます。

囲碁1688.jpeg
【羋昱廷九段(黒)vs宋知勳二段】
黒1に白2、4と根拠を奪いながら受けて白悪くなさそうに見えます。
しかし、黒5と上から圧力を掛けるのが面白い着想で白の応手が難しいです。
Masterの手法とどことなく似ている感じがしますね。(こちらを参照ください)
左辺は元々白の勢力圏なので、弱い石を効果的に消せば十分な戦果と見れます。
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2017年04月05日

第22回LG杯朝鮮日報棋王戦予選三日目

本日、第22回LG杯朝鮮日報棋王戦予選2回戦の残りが行われました。
2回戦を行った日本棋士の成績を以下のまとめました。(左側が勝者)
小池芳弘二段ー俞俐均初段(台湾)
鶴田和志四段ー金俊永六段(韓国)
李維三段(台湾)ー小松英樹九段
李元道五段(韓国)ー姜旼侯二段
姜昇旼五段(韓国)ー武宮陽光六段
陳梓健四段(中国)ー髙嶋湧吾二段
辜梓豪五段(中国)ー平田智也七段
鍾文靖五段(中国)ー広瀬優一初段


今日の成績は2勝6敗となり、2回戦全体では5勝15敗となりました。
枠抜けまでの三日間は休みなしの体力勝負となりますが、頑張ってほしいですね。
さて、対局の一部を紹介していきます。

囲碁1684.jpeg
【実戦図:巧みな終盤術】
黒番が許映皓九段、白番が李維清四段です。
黒1、3と様子見したのが絶妙で逆転の糸口となりました。
白6と中央の白を守られ、黒は大変そうに見えますが、決め手が用意されてました。
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2017年04月04日

第22回LG杯朝鮮日報棋王戦予選二日目

本日、第22回LG杯朝鮮日報棋王戦予選2回戦の一部が行われました。
2回戦を行った日本棋士の成績を以下のまとめました。(左側が勝者)
大西竜平二段ー王星昊初段(中国)
田中伸幸三段ー梁相國九段(韓国)
石田篤司九段ー金日煥九段(韓国)
陳一鳴二段(中国)ー西健伸初段
甘思陽五段(中国)ー蘇耀国九段
古靈益五段(中国)ー中野寛也九段
李範鎭二段(韓国)ー新谷洋佑初段
金民浩三段(韓国)ー村川大介八段
吳長煜三段(韓国)ー大西研也三段
李映九九段(韓国)ー志田達哉七段
謝爾豪四段(中国)ー上野愛咲美初段
時越九段(中国)ー沼舘沙輝哉五段


全体で3勝9敗と負け越す結果となりました。
2回戦では中国の范廷鈺九段や李欽誠九段が敗れており、統合予選の厳しさを物語っています。
勝ち残った日本棋士は枠抜けできるよう、頑張ってほしいですね。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1679.jpeg
【実戦図:流行の決め方】
黒番が郭聞潮五段、白番が申旻埈五段です。
最近、右上隅を白4から8と形を決めていく変化をよく見ます。
地を稼ぎながら黒を重くできているため、黒の手抜きを咎める手段として注目されています。
上辺の白陣を広げる働きもあり、白打ちやすいように感じます。
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2017年04月03日

第22回LG杯朝鮮日報棋王戦予選初日

本日、第22回LG杯朝鮮日報棋王戦予選が開幕しました。
1回戦に出場した日本棋士の成績を以下のまとめました。(左側が勝者)
西健伸初段ー玄釉斌初段(韓国)
蘇耀国九段ー黃鎭亨三段(韓国)
鶴田和志四段ー張濤五段(中国)
沼舘沙輝哉五段ー周平強六段(台湾)
范胤六段(中国)ー六浦雄太三段
程宏昊二段(中国)ー謝依旻六段
周賀璽五段(中国)ー牛栄子初段
裵俊熙四段(韓国)ー横塚力二段
吳侑珍五段(韓国)ー大竹優初段
元晟溱九段(韓国)ー金昞俊三段
鄔光亞六段(中国)ー芝野虎丸三段
朴鍾昱アマ(韓国)ー佐田篤史三段
鄭誓儁初段(韓国)ー仲邑信也九段
宋知勳二段(韓国)ー小松大樹二段
金彩瑛三段(韓国)ー出口万里子初段


全体では4勝11敗となり、厳しい結果となりました。
明日は2回戦目から出場する棋士と合わせて20名が参戦します。
さて、本日中継された対局の一部を紹介します。

囲碁1670.jpeg
【実戦図:流行のMaster布石】
黒番は伊凌濤四段、白番は卞相壹五段です。
黒5と大ゲイマシマリに白6、8と広く構えるのが流行しています。
相手の力を利用して石の調子を求める意図があり、黒の応手が難しいです。
発展途上の戦術ですが、これを採用するトップ棋士は多いように感じます。
※2つの記事を参照ください。参照記事1参照記事2
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2017年03月29日

中国甲級リーグに日本棋士参戦!

今年の中国甲級リーグに日本の一力遼七段が参戦します。(データ元はこちらを参照)
重慶チームの所属でメンバーは古力九段、檀嘯七段、李軒豪六段、楊鼎新五段、一力遼七段。
一力七段は竜星の獲得や天元戦挑戦者になるなど、波に乗っている日本棋士の一人。
世界トップと競えるのは貴重な経験となると思うので、ぜひ頑張ってほしいですね。

※明日、夢百合杯予選決勝が行われるので、ワイルドカードの発表があるかもしれません。
 噂によると、囲碁AIが入る可能性もあるそうです。
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2017年03月13日

第16期中国西南王戦決勝

先日、第16期中国西南王戦の決勝が行われました。
18歳の楊鼎新五段が檀嘯七段に勝利し、本棋戦で2連覇を果たしました。
楊鼎新五段は中盤で力を発揮し、次々に強豪を破っていくのが印象に残りました。
まだ18歳と若いので、今後の活躍に期待が膨らみますね。
持時間は一手30秒、1分の考慮時間10回の早碁です。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1567.jpeg
【実戦図1:定型化された攻防】
黒番は楊鼎新五段、白番は檀嘯七段です。
黒1に白2と打ち込むのが最近の打ち方でよく打たれる形の一つ。
右下の白は高く構えているので、急な攻めがないことを利用した手法です。
数年前は白4、6で白良しと言われたが、その後の攻防が難解で結論は出ていません。
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2017年03月12日

第16期中国西南王戦準決勝

本日、第16期中国西南王戦準決勝が行われました。
決勝戦の組み合わせは檀嘯七段vs楊鼎新五段となり、本日の午後に行われます。

「対局の模様」
柯潔九段vs檀嘯七段戦は、囲碁AIのZEN戦でよく現れた形を用いてました。
難しい攻め合いになる有名な形ですが、檀嘯七段は一つの結論を示したように思えました。
常昊九段vs楊鼎新五段戦は、序盤では常昊九段が優勢を築くことに成功します。
しかし、中盤で楊鼎新五段の鋭い打ち回しが光り、一気に押し切りました。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1553.jpeg
【檀嘯七段(黒)vs柯潔九段】
最近、黒1に白2とスベることが増えています。(こちらも参照ください)
白6に黒Aとツグなら無難ですが、黒7と地を稼ぎながら受けることを選択します。
これは囲碁AIのZENが東洋囲碁にいた時によく打っていた戦術の一つです。
Aの傷を残す怖い打ち方に見えて、檀嘯七段は研究済みだったようです。
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2017年03月11日

第16期中国西南王戦準々決勝

本日、第16期中国西南王戦準々決勝が行われました。
組み合わせは以下のようになり、左側が勝者です。
柯潔九段ー時越九段、白中押し勝ち
常昊九段ー彭筌七段、白1目半勝ち
檀嘯七段ー李翔宇三段、黒中押し勝ち
楊鼎新五段―芈昱廷九段、黒中押し勝ち


4局とも囲碁AIの手法を取り入れられており、碁の考え方が少しずつ変化しているようです。
今後、碁の打ち方がどのように進化していくか、楽しみですね。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1544.jpeg
【時越九段(黒)vs柯潔九段】
白1はMasterが用いた新手法です。(こちらの記事も参照ください)
黒2と右辺を割られても、白3とかわして白打てると判断しているようです。
右上の白は心許ないように見えますが、AやBがあるため厳しく攻めるのが難しいです。
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2017年02月22日

第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦、第11戦目

本日、第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第11戦目が行われました。
序盤から中盤は双方相手に決め手を与えないよう、ギリギリの距離感を保つ進行となった。
終盤で朴廷桓九段は勝負手を打つ機会はあったが、勝負せずに足りると判断したのが仇となる。
その後も懸命に追い上げるも、僅かに届かず韓国は無念の敗退を喫した。
中国は2番手の范蘊若五段を含む、4人を残した状況で本棋戦4連覇を果たしました。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1401.jpeg
【実戦図1:掴み所のない序盤戦】
黒番が朴廷桓九段、白番は范蘊若五段です。
ここ数年、白1と下辺の黒陣を消すのが主流となっています。
黒2を利かし、黒4から8と右下を確定地にするのが定型化された手順です。
善悪の判断が分かれるワカレですが、個人的には白悪くないように思えます。
なぜなら黒地はこれ以上増えにくいですが、白陣は大きくなる可能性が高いからです。
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2017年02月21日

第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦、第10戦目

本日、第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第10戦目が行われました。
序盤から中盤にかけて朴廷桓九段の中央志向の打ち回しが光り、優勢を築きます。
井山裕太九段は様々な戦術を展開するも、冷静に受け切られて投了となった。
最終ラウンド初日で日本は姿を消す結果となったが、次回以降の活躍に期待します。
さて、本局を振り返っていきます。

囲碁1391.jpeg
【実戦図1:中央志向の挑戦】
黒番が井山裕太九段、白番は朴廷桓九段です。
白1は右辺の白陣拡大を睨みながら左上一帯の黒模様を消す意図があります。
黒2から12と稼がれて白アマイように見えますが、白13とさらに中央を占めていきます。
上辺の価値を下げる効果と白Aの攻防から生じるシチョウ関係を睨んだ手のようです。
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2017年01月31日

2017賀歳杯中日韓囲碁新春争覇戦、三日目

本日、2017賀歳杯中日韓囲碁新春争覇戦の三日目が行われました。
井山九段の国際戦優勝に多くのファンが期待を寄せていたが、柯潔九段の壁は厚く、無念の敗退。
本棋戦は今回で五回目となるが、全て中国の棋士が優勝する結果で終わっています。
(第1回:時越九段、第2回:時越九段、第3回:柁嘉熹九段、第4回:柯潔九段、第5回:柯潔九段)
さて、対局を振り返っていきましょう。

囲碁1264.jpeg
【実戦図1:Masterを彷彿させる打ち方】
黒番は井山九段、白番は柯潔九段です。
白1に黒2とコスミツケる手法はMasterの60局にうち、数局ありました。
白3、5で左上の白は強くなりますが、黒6から8と左辺を制限してから黒10に先着して黒十分です。
白は左辺に偏り過ぎた布石となっているため、全局的には白出遅れていると言えるでしょう。
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2017年01月30日

2017賀歳杯中日韓囲碁新春争覇戦、二日目

本日、2017賀歳杯中日韓囲碁新春争覇戦の二日目が行われました。
中国の柯潔九段が韓国の朴延桓九段に勝利し、決勝戦で井山九段と再び激突します。
久しぶりに日本が世界一の栄冠を持ち帰れるか、注目ですね。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1250.jpeg
【実戦図1:気合の応酬】
黒番は朴延桓九段、白番は柯潔九段です。
黒は下辺で有利な戦いを展開するため、黒1を利かしてから黒3と右下の白を追及します。
白6までの善悪は難しいが、右下に手をかけても白AやBが残るので若干白得しているように見えます。
昨日もそうだが、柯潔九段は手厚さ重視の打ち方に変わりつつあるように感じます。
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2017年01月29日

2017賀歳杯中日韓囲碁新春争覇戦、初日

本日、2017賀歳杯中日韓囲碁新春争覇戦の初日が行われました。
出場する選手は日本の井山裕太九段、中国は柯潔九段、韓国は朴延桓九段です。
各国のトップ棋士が集まった本棋戦はまさに頂上決戦にふさわしいものになったと言えるでしょう。
初戦は井山九段は柯潔九段に黒中押し勝ちを収め、幸先の良いスタートを切りました。
明日、柯潔九段と朴延桓九段が対戦し、勝者が井山九段と決勝戦でぶつかります。
※中国ルール(コミ7目半)、1手30秒で1分の考慮時間10回。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1241.jpeg
【実戦図1:ツケ引き定石の改良】
黒番は井山九段、白番は柯潔九段です。
白2、4のツケ引きはプロアマ問わず、多く打たれている定石の一つ。
ここ数年、黒5にはAと受けずに白6と一路高くして応じるのが主流となっています。
左下からの圧力が強くし、黒9の受けを強要させる意味があります。
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2017年01月15日

第41期棋聖戦七番勝負第1局二日目

本日、第41期棋聖戦七番勝負第1局の二日目が行われました。
中盤以降で井山棋聖の剛腕が炸裂し、僅かに黒良しと見られていた。
しかし、形勢判断や秒読みなど様々な要因が重なり、一瞬の隙を突かれて逆転を許す。
一つのミスで積み重ねてきたものが崩れ落ちる碁の恐ろしさを改めて確認できました。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1134.jpeg
【実戦図1:Masterの手法】
黒1に白2と応じるのはMasterの打ち方です。(詳細はこちら参照)
善悪不明ですが、先手を取って白4と下辺に回れば白悪くなさそうです。
黒5には白6と上から受ければ、自然と右辺の模様を制限しつつ左下の白模様を広げています。
黒の厚みを活かすのは難しいと思うので、個人的には白持ちです。
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