2016年10月02日

アルファ碁同士の棋譜研究-第一局(5)

本譜から上辺の競り合いが始まります。
今までは全局的な展開を重視したスピード感ある打ち方でしたが、中盤戦でどう戦うか注目ですね。

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【第6譜(35-37):珍しい折衝】
白の打ち込みに相手せず、黒35と右上の白にプレッシャーをかけました。
簡単には攻めれそうに見えないので、白36のトビに回られて甘い気がします。
ただし、黒37と右上の白を攻めながら右辺を広げられるので、黒の利も大きいです。
右上の白をどう処理するかが焦点になります。
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2016年10月01日

アルファ碁同士の棋譜研究-第一局(4)

今日は休日ということで、ガツガツ棋譜解説を進めてしまおうと思ったのですが・・・
予想以上に難しい進行が続いたため、今回も棋譜進行は遅めです。
このペースだと一局で一カ月かかりそうですが、気長にやっていきます。

囲碁130.jpeg
【第5譜(29-34):足早な展開】
黒は右辺の広げ方が難しいので、黒29と三々に入りました。
これは地を稼ぐ意図もありますが、右上の白にプレッシャーをかける意味合いがあります。
白は左上の黒を狙うことを優先するため、白28から32と先手を取る選択しています。
待望の白34に回れば、△の黒を狙えるので白十分と主張しています。
部分的な損得よりも全局的な展開を重視しているようです。
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2016年09月29日

アルファ碁同士の棋譜研究-第一局(3)

コンピューターは序盤で悪くなる変化を避ける力が非常に高いです。
今回も珍しいように感じる打ち方ですが、相手の意図を外す優秀な戦術でした。

囲碁117.jpeg
【第4譜(20―26):狭いところを急ぐ】
人間視点からすると右辺が広いように見えますが、白20と狭い方を急ぎました。
黒21と右辺を広げながら、白を攻める口実を与えているように見えます。
しかし、白26と治まった時、黒は右辺をまとめるのが見た目以上に難しいです。
白は自ら動くのではなく、相手の態度を見て打ち方を決めようという高等技術だったのです。

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2016年09月28日

アルファ碁同士の棋譜研究-第一局(2)

前回の続きを見ていきます。
黒番では足早な展開を好むアルファ碁が何を選択しどう考えたかを検証していきます。

囲碁097.jpeg
【第3譜(17-19):上辺を割るのが好点】
黒17、19と上辺を割るのが大切です。
黒17では右下一帯に黒模様を築くように打つのが無難に見えるかもしれませんが、
先の展開を想定すると中々うまくいかないことがわかりました。

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2016年09月26日

アルファ碁同士の棋譜研究-第一局(1)

今日からアルファ碁同士の棋譜を少しずつ研究していきます。
まずは、棋譜解説していく前にアルファ碁の基礎知識をまとめます。

アルファ碁はディープラーニングという手法を用いています。
大雑把に言うと自己学習できる術を手にいれたということです。
ただし、この方式は手を深く読む技術ではなく、経験則に基づいて手を選択するに限ります。
そして、コンピューター囲碁の特徴の大部分は以下の3つになります。

・序盤、中盤の大局観がずば抜けている(ディープラーニングを採用したことにより)
・一本道に近い読み程、弱い側面を持ち合わせている。
・極端に形勢が良いと判断するとぬるい手を打つことがある。


読みの力はそれほど高くないはずなのに、打ち進めると気づいたときには優勢を築かれています。
やはり、コンピューター視点の碁の見方は人間とは異なるものなんでしょう。
さて、今日は一局目の序盤を見ていきます。

囲碁077.jpeg
【第1譜(1-7):黒番は中国流を採用】
アルファ碁が黒番を持つとカカリ一本を決めた中国流を採用するようです。
コミが利いてくるので、スピード重視で局面を展開しなければならないということでしょうね。
実際、プロ棋戦でも白番の勝率が若干高くなっているように感じます。

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2016年09月14日

アルファ碁vsアルファ碁の棋譜公開!

ついに、deepmind社からアルファ碁同士の棋譜が公開されました!
棋譜の詳細はこちらの下部を参照ください。
ただ、私が棋譜を見た感想は「普通な碁」という印象でした。
実力が拮抗しているからこそ、こうした間合いを図るような碁になったと考えれば納得します。

囲碁156.jpeg
【黒番は中国流を採用】
今回公開された3局を見たところ、黒番ではカカリ一本を決めた中国流を採用されています。
ちょうど現在作成している動画の題材そのものなんです。アルファ碁先生のお墨付きをもらった気分です。
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2016年09月13日

天頂の囲碁6

コンピューター囲碁が強くなったということで、囲碁ソフトの強さも格段に上がってきています。
昔の囲碁ソフトは変な手を打ったり、終盤でひどく乱れるなどの特徴がありましたが、
今回紹介する「天頂の囲碁」はそういった点を改善されたものになっています。
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ZENの驚異的な強さ

最近のコンピューター囲碁は非常に強くなっています。
その中でもZENはプロ棋士相手に2子局で勝った実績を誇っており、
日本のコンピューターの中でも最有力株でしょう。
時々、KGSというネット碁にいて対局を観戦しますが物凄く強いです。
おそらく、アマで勝てる人はほぼいないでしょう。
実際、中国や韓国の研究生(日本でいう院生)をぼこぼこにしてます。

「特徴」
棋風は形に厚い打ち方で、割と簡明に打つことが多いように思えます。
ここはアルファ碁と共通しており、ディープラーニングを使用するとこうした傾向にあるようです。
観戦する度に「こういう風に打てば簡明に勝てるのか」と思うくらいあっさり勝つのです。
小細工なしに本手で圧倒する様はまさに横綱でした。
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