2016年11月14日

アルファ碁同士の棋譜研究-第一局(17)

前回で黒からの様々な罠が仕掛けられた勝負手が飛んできました。
白はこの戦況をどう乗り越えるか、解説していきます。

囲碁662.jpeg
【第24譜(158ー161):最後の勝負所】
白158、160と左下の生きをはっきりさせ、左辺の黒に先制攻撃を仕掛けたのが好判断です。
黒161で簡単には左辺の黒は取れませんが、白は黒を取ろうとしているわけではありません。
先に左辺で得をしてから、右下の受けに回ろうというのが白の狙いです。
左辺の攻防でどちらが手番を取れるかが焦点となっています。
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2016年11月10日

趙治勲名誉名人vsコンピューター囲碁ZENが激突!!

本日行われたDeepZenGoプロジェクトの記者会見で、
「趙治勲名誉名人vsコンピューター囲碁ZENの対決」を企画していることを発表しました!
まずは、日程などの詳細情報をまとめたのでご覧ください。(特設ページはこちら

【日程・日時】
第一局 11月19日(土)=解説:一力遼七段、聞き手:万波菜穂三段、立会人:張栩九段
第二局 11月20日(日)=解説:高尾伸路名人、聞き手:吉原由香里六段、立会人:王銘琬九段
第三局 11月23日(水)=解説:井山裕太六冠、聞き手:吉原由香里六段、立会人:小林覚九段
それぞれ13時対局開始

【ルール】
・日本ルールで先番6目半コミ出し
・持時間2時間+秒読み60秒×3回
・ソフトの貸し出しは無し
・コンピューターのトラブルは立会人を呼び、臨機応変に対応
・人間は手合時計を使用、コンピューターはコンピューター内の時間を採用する。
 (コンピューター操作人が着手、手の入力するまでの時間はカウントされない)

【コンピューター性能】
台数:1台
CPU :E5-2699v4 ×2socket(44core 88thread 2.20GHz)
GPU :NVIDIA TITAN X(Pascal世代 3564コア)×4
ディスク:128GB SSD(OS起動用)+ 480GB SSD×2
メモリ :128GB
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2016年11月08日

人工知能との対戦再び!

アルファ碁を開発しているaja氏より、
「1年間の成長を皆さんに見てもらいたい。2017年始めに再び人類との対戦を検討している。」
といったメッセージがネット上に流されました。

Deepmind社などからも同じような情報が出ているので間違いないと思います。
2016年3月、李世乭九段に4-1で勝利したことにより、人工知能の強さを証明しています。
今回は1年間でどれくらい強くなっているかを示すものでなので、おそらく来年3月開催でしょうか。
対戦相手として、中国の柯潔九段、韓国の朴廷桓九段、日本の井山六冠が妥当でしょう。

また、明後日に日本のコンピューター囲碁のZENについて記者発表があります!
KGSで見てた限りでは、既にプロ級の実力を有しているように見えました。
今度行われる電聖戦では互先の手合いで行われるのではと思っています。

年末になって、コンピューター囲碁の動向が激しく動いています。
今からどのような形で人類との対戦がセッティングされるのかわくわくしますね。

「追記」
アルファ碁の対戦が行われる前に、アルファ碁の自己対戦を解説終わらせねばと思ってます。
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2016年11月04日

アルファ碁同士の棋譜研究-第一局(16)

前回で大きなフリカワリが起こり、盤面の戦況が複雑になってきました。
一時前は白悪くないと見れましたが、現在は形勢不明です。
中盤のねじり合いでコンピューターがどう戦っていくか、注目していきます。
※11/12:最後の変化図を差し替えました。

囲碁578.jpeg
【第23譜(153-157):高度な攻防戦】
黒153、155と黒三子を助け出した後、白Aと隅を生きずに白156と頑張ったのに驚きました。
確かに、黒156の切りを許すと黒の不安要素が右辺だけになるので、黒の追い上げが利く形になります。
左辺の黒を生かすこと自体は容易でしょうが、白Bに打たれると下辺が大きく荒れそうです。
黒は左辺も下辺の問題を解決するため、黒157と様子見をしたのが面白い手で白応手に困ってます。
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2016年10月29日

アルファ碁同士の棋譜研究-第一局(15)

前回で黒が白の間隙を突き、勝機を少しずつ手繰り寄せているように見えます。
白は黒の追撃にどう収束していくか、注目していきます。

囲碁459.jpeg
【第21譜(136-143):激しいフリカワリ】
黒のノゾキに受けていては白若干足りないので、白138から142と反発するのは必然。
黒143と中央の白を取った後、白はどの手を採用するかが焦点です。
Aが利いているので、次に黒Bのツケを打たれる右辺の黒を助け出されます。
かと言って、白が右辺の黒を取り切ろうと手を施すと黒Cで左下の白が飲み込まれてしまう。
見た目は白の得が大きいように見えるが、まだまだ先の見えない展開が続きそうです。

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2016年10月25日

アルファ碁同士の棋譜研究-第一局(14)

前回で白が不可解な様子見をしたことにより、黒にチャンスを与えたように見えます。
第一局は一手5秒の超早碁なので、正しい判断が下せなくなったのでしょうか。
中盤戦から疑問手が少しずつ現れ始めました。

囲碁435.jpeg
【第20譜(129-135):利かしのタイミング】
黒129と右下を守るのは要所で逃せません。
白130、132を利かしてから、白134と右辺を大きく荒らすことを目指します。
白は右辺を連打できましたが、黒の厚い場なので十分な戦果をあげることが難しいです。
黒135の利かしは危険なタイミングですが、打っておきたいところ。
理由は右辺の攻防である場所の黒石を捨てやすくなるからです。続きを読む
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2016年10月21日

アルファ碁同士の棋譜研究-第一局(13)

前回の折衝で勝負が決まりそうな局面になりましたが、黒の頑張りで混戦模様になっていきます。
黒がこの窮地をどう打開していくか解説していきます。

囲碁394.jpeg
【第17譜(117-121):犠牲の大きいシノギ】
右辺を荒らされては勝負にならないので、黒117と受けて頑張るところ。
白118で黒窮していそうですが、黒119の切り返しが好手で上辺の黒をシノギました。
しかし、中央の黒三子を抜かれるのがあまりにも大きく、白優勢は揺らいでないようです。

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2016年10月20日

囲碁界のコンピュータ対策は?

将棋界では竜王戦挑戦者となっていた三浦九段が将棋ソフトを使用した疑いで、
前代未聞の挑戦権剥奪、今年の棋戦出場停止処分となりました。
いずれ、囲碁ソフトも相当強くなるので早急な対応が必要と言えます。
そこで囲碁界の手合いはどのようになっているか調べてみました。

結論から言うと、やろうと思えば将棋界と同じ事態になることは避けられません。
早碁棋戦なら問題ありませんが、タイトル戦本戦になると持時間は5時間以上となります。
外出や電子機器も持ち運び可など、手合い中の拘束力はほぼないと言えるでしょう。

対策として、持時間を減らすことを将棋界でも提案されているようですが、
持時間を減らすと手合い料も比例して下がることが予想されます。
スポンサーは長時間の中で良い棋譜を作ってもらうことも期待しているはずなので当然でしょう。
単純に時間を減らせば良いというわけでもなさそうだと私は考えます。
やはり、外出禁止で電子機器は電源を切ってロッカーに入れるなど、拘束力を上げるしかなさそうです。
棋士にとってはストレスのかかる環境になることは避けられませんが致し方ないと思います。

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2016年10月16日

アルファ碁同士の棋譜研究-第一局(12)

前回で地合い自体は黒悪くない形勢ですが、至る所が薄い局面となっています。
白がどう手をつけていくかが勝負所となりました。

囲碁350.jpeg
【第15譜(104-109):厳しい切り】
白104の切りが鋭い一手です。
上辺の黒に眼はないので、黒105と逃げ出す他ありません。
白106に黒は様々な逃げ出し方が考えられますが、黒107を選択しました。
中央に利きが生じるため、取られる心配はなさそうです。
しかし、黒109では白の筋に入ってしまい、黒良い結果が望めなくなっています。

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2016年10月15日

アルファ碁同士の棋譜研究-第一局(11)

前回で白は強く反発できないことがわかり、黒のシノギが確実なものであることがわかりました。
この状況を白がどう対処していくか見ていきます。

囲碁346.jpeg
【第14譜(96-103):シノギの代償】
白96と中央の傷を守るのは仕方ありません。
黒97を利かしてAの切断に備えた後、黒99と左辺のシノギに回ります。
黒103に白Bとはツゲず、△を取れて黒生きが確定しました。
しかし、外回りの白も厚くなったため、黒も下辺や中央が薄くなっています。
白が黒の傷をどう突くかが勝負所になりそうです。

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2016年10月14日

アルファ碁同士の棋譜研究-第一局(10)

前回から黒の猛追が始まり、白はしばらく守勢が続きそうです。
コンピューターは読みに課題を抱えていますが、本局は難解な読み合いをしているように見えます。

囲碁325.jpeg
【第13譜(88-95):左辺の白陣に突入】
白はシチョウを守らずに白88と左辺を囲う選択をしました。
このまま地にされては勝負にならないため、黒89と荒らす方針を取ります。
黒95となればAとBが見合いで黒が取られる心配はなくなり、左辺を荒らせています。
白は悩みの種が次から次へと出てきますが受けきれるのでしょうか。

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2016年10月10日

アルファ碁同士の棋譜研究-第一局(9)

形勢は徐々に黒が盛り返してきたものの、まだまだ左辺の模様が大きく白打ちやすいです。
黒がどう打開していくか注目していきます。

囲碁280.jpeg
【第11譜(70-77):白陣に手をつける】
白70から76と下辺を補強するのは常套手段です。
しかし、黒Aと白Bを交換せずに黒77と走ったのが珍しい手法でした。
状況に合わせて黒Bと切る可能性も残したと思われます。
左辺の攻防はCの逃げ出しを見られており、白も容易ではありません。

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アルファ碁同士の棋譜研究-第一局(8)

前回で黒が少しずつ形勢を盛り返してきています。
本譜から黒は逆転を目指し、様々な仕掛けを打っていきます。

囲碁268.jpeg
【第10譜(64-69):黒が好点を占めていく】
白は右上の白を生きるために、白64から68とシノガなければなりません。
先手を取った黒は右辺拡大を見た黒69の好点を占めていけます。
右下の白も危ないので、白は再び補強する必要があります。

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2016年10月07日

アルファ碁同士の棋譜研究-第一局(7)

前回は白が弱い石を巧みにシノぎ、優勢を築きました。
これから黒はどう局面を打開していくのか注目していきます。

囲碁222.jpeg
【第8譜(43-52):上辺の競り合い】
上辺の黒が弱い状況なので、黒43のトビから逃げ出すのは必然です。
白44から50と一気に押していったのが大胆な作戦でした。
普通は黒に五線の地を与えるので躊躇するものですが、大局的には地を与えても白打てます。
白52までとなれば、左辺も大きくなりそうで黒ツライ進行です。


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2016年10月03日

アルファ碁同士の棋譜研究-第一局(6)

前回は双方の主張を通したワカレとなりました。
今回は黒の攻勢にどう応じるかが焦点となった棋譜となっています。

囲碁167.jpeg
【第7譜(38-42):巧みなサバキ】
白38のツケがサバキの手筋でした。
黒39、41と右辺を広げてきましたが、上辺の黒も弱くなっているので白成功でしょう。
被告だった白がいつの間にか息を吹き返しており、うまいサバキとなっています。
これからの碁ですが、既に私は白持ちです。

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