2017年05月24日

未来囲碁サミット二日目「去年より3子強い」

本日は囲碁AIのフォーラムがあり、アルファ碁の仕組みなどを発表された。
プレゼンで用いられた画像を見る限り、李世乭九段戦よりも3子以上強くなっているそうです。
(以前はレート3700程度、今回は4500程度。参考までに柯潔九段は3600~3700)

技術面はTPUの素晴らしさを中心に取り上げられていたようだ。
簡単に言うと、以前は大きな棚二つ分に機材をびっしり引き詰めて動かしていたようだが、
TPUを用いれば、その一機程の大きさで以前の性能を引き出せるという説明をしていた。
近い将来、碁打ちに一台アルファ碁を使える時代がくるかもしれない。
(未確定情報だが、随分前にこの対決が終了後、誰でも自由に使えるようにする情報があり)

「編集後記」
今日は飲み過ぎて駅のホームで盛大にコケてしまいました。
痛覚が麻痺していたのか、痛みはほぼありませんが、血が割と出て焦りましたね。
酒の飲み過ぎの影響を最小限の被害で実体験できたのは貴重でした。
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2017年05月23日

未来囲碁サミット初日「厚すぎる半目差」

本日、未来囲碁サミットが開幕しました。
アルファ碁の初手が気になるところだったが、無難な手を選択して打ち進めた。
一方、柯潔九段は三々を駆使した戦術を展開するも、うまく行かなかったようです。
結果は半目という僅差だが、逆転がほぼ不可能に近い絶望的な終盤戦でした。
アルファ碁は他の囲碁AIと比べ、細かい碁の勝ち切り方が正確に思えます。

記者会見では、今回のアルファ碁は人間の棋譜を基に学習したと言ったように聞こえました。
また、CPUをほとんど使っておらず、GPUに依存している内容を明言しました。
それに伴い、TPUを用いたPCなら1台でアルファ碁を使えるそうです。
(TPUはGPU10個分に相当するもので、電力を大幅にカットに成功)
今回のイベントはGoogleのTPU技術の宣伝が一つの目的かもしれません。

去年、李世乭九段の第4戦目で生じた囲碁AI特有のバグはほぼ解消されたようです。
数カ月前に敵対学習を採用したことが功を奏したのでしょう。
(敵対学習:特定のAIが苦手とする分野、考えない分野を集約させて戦わせる手法)

初戦は特別な手法や強烈な印象を受ける手がなく、無難にまとめた印象です。
やはり、コンピューターが一から碁の打ち方を創造するのは大変なようですね。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1925.jpeg
【実戦図1:不発の三々手法】
黒番が柯潔九段、白番がアルファ碁です。
黒7と序盤早々に入るのが、柯潔九段が得意とする戦術です。
ただ、アルファ碁は自然な打ち方で黒の奇襲をかわしていきます。
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2017年05月22日

明日から人類vs囲碁AIの最終決戦開幕

明日から人類代表の柯潔九段と囲碁AI最強のアルファ碁が激突します!
今回は人間の棋譜を使わずに強化バージョンが出るそうなので、どんな碁を打つか楽しみです。
私の予想は初手辺に打つのではないかと思います。

囲碁1919.jpeg
【初手予想:隅よりも辺を重視】
最近の囲碁AIの対局を見ていると、隅よりも辺を重視しているように感じます。
例えば、白がAやBと打っても、白良くならないように思えるからです。
どういった進行が予想されるか検証していきます。
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2017年04月23日

中国囲碁界「絶芸」で若手棋士育成計画

4月20日に中国で囲碁AI「絶芸」による若手棋士育成を計画していることが発表された。
囲碁AIは棋士と互角以上に戦える実力があり、棋士強化の好手となり得ると期待されている。
数年単位の計画なため、すぐに結果が出るかは定かではないが、非常に有意義だと思います。
(データ元はこちらを参照ください)

日本囲碁界もZENを棋士育成に活用するべきでしょう。
序盤、中盤の強さは世界トップ棋士にも遅れを取っておらず、活用しない手はありません。
世界で活躍する棋士は囲碁AIと積極的に対戦し、実力に還元することに成功しています。
日本棋士も囲碁AIの発想を取り入れる場があれば、今よりも結果を残せるはずです。
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2017年04月19日

絶芸の敗戦から見えるもの

本日、13連勝中の絶芸を黄雲嵩五段が遂に止めました。
全く隙のないように見えた絶芸にも、苦手とする分野があるように感じました。
複雑な攻防や手数の長い変化を苦手とする囲碁AI共通の課題は残っているようです。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1758.jpeg
【実戦図:絶妙なバランス感覚】
黒番は黄雲嵩五段、白番は絶芸です。
黒1、3と上辺を占めるのに対し、白4と黒陣を制限するのが好感覚です。
上辺はAやBと荒らす手段が残っているので、発展性を削れば黒の借金だけ残る形となります。
序盤が始まったばかりですが、既に黒の打つ手が難しい局面となっています。
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2017年04月18日

絶芸の不可解な打ち回し

昨日から絶芸が長時間の碁を打ち始めました。(持時間60分+秒読み60秒×3回)
どの碁も人間の呼吸とは異なる打ち方をしており、違和感を感じるものばかりです。
Masterとは異なる強さですが、同等以上の実力を持ち合わせているように思えます。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1747.jpeg
【実戦図1:奇策の反動】
黒番は卞相壹五段、白番は絶芸です。
黒3と下辺の白陣を割るのは面白い手法の一つ。
先に黒5と左下を補強してから黒Aに先着できれば、白2のハサミが悪手になるからです。
次の一手が難しいように見えますが、絶芸が力強く収束していきます。
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2017年04月12日

絶芸、驚異の戦闘力

絶芸vs中韓トップ棋士の対決が連日続いています。
本日行われた対局は絶芸の構想力と力強さを遺憾なく発揮されたものとなりました。
不可解な動きをする局面もありましたが、最終的に勝ちを許さず2連勝しました。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1716.jpeg
【実戦図1:強烈な反発】
黒番が絶芸、白番が連笑八段です。
白1は右辺に大きな白陣を敷く意図があります。
黒8と白9を交換してから黒Aと守るのが無難ですが、黒10の打ち込みが厳しい追及でした。
黒は右辺の力関係を利用し、間接的に白Bの狙いを緩和する強引な力技に出ます。
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2017年04月11日

絶芸流の打ち回し

昨日から野狐囲碁で絶芸(中国の囲碁AI)と中韓トップ棋士の対決が行われています。
現在、絶芸は3勝1敗と早くも黒星をつけられており、まだ人間側も勝てる域のようだ。
4局を見る限りでは、厚みと地のバランス感覚が人間とは違う印象を受けました。
おそらく、中央の価値を人間よりも正しく理解しているからだと思います。
さて、本日行われた対局の一部を紹介します。

囲碁1709.jpeg
【実戦図1:独特な打ち回し】
黒番が絶芸、白番は時越九段です。
下辺の布陣を敷いた際、絶芸は黒1と受けることがほとんどです。
白Aを守る働きはあるが、守るだけなら他にも味の良い手があり善悪の判断が難しい。
白6と下辺を消されても、黒7から11と上辺を占めれば全局的なバランスが取れています。
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2017年04月10日

囲碁の未来サミット「アルファ碁vs柯潔九段」

本日、中国棋院でアルファ碁と柯潔九段の対決が公式に報道された。
囲碁の未来サミットは中国の浙江省烏鎮で行われるようだ。
詳しい日程などを以下にまとめたので参照ください。

「アルファ碁vs柯潔九段の三番勝負」
【日程】5月23、25、27日
【賞金】150万ドル(手合料30万ドル)
【持時間】3時間+秒読み1分5回

「アルファ碁vsトップ棋士5名の相談碁」
【日程】5月26日
【出場棋士】陳耀燁九段、時越九段、羋昱廷九段、唐韋星九段、周睿羊九段
【持時間】2時間半+秒読み1分3回

「アルファ碁とペア碁」
【日程】5月26日
【組合せ】古力九段&アルファ碁vs連笑九段&アルファ碁
【持時間】1時間+秒読み1分1回

今回のアルファ碁はバージョン2で人間の棋譜学習をしていないという。
以前から人間の棋譜から学ぶ限り、いずれ限界を向えると言われていました。
一方、ルールだけ覚えさせて強化すれば異次元の実力を有するのではとも考えられています。
誰も考えつかないような碁が見れると思うと、なんだかワクワクしてきますね。

※確定情報ではありませんが、これを最後にアルファ碁の対決は終了するそうです。
 また、オープンソースとして公開する噂もあり、どこまで本当かわかりません。
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2017年04月06日

アルファ碁vs柯潔九段の最終決戦予告

本日、中国でアルファ碁と柯潔九段の対決をする予定だと報道された。こちらを参照)
5月末に中国の浙江省烏鎮で人間の棋譜学習なしの新型アルファ碁と3局を行うという。
詳細は4月10日に公式発表するそうなので、来週の月曜日は大いに騒がしくなりそうだ。

「新生アルファ碁への期待」
Master(=アルファ碁)では囲碁AIが苦手とする点を克服しているように感じます。
ただ、人間の常識範囲での話なので、人間界の碁を本当の意味で超えている訳でありません。
今回の対決は囲碁AIが自ら学び、成長したものがどんな結果を示すか見せるものだと思います。
これは囲碁界だけでなく、様々な分野でもAIが導き出す結論を用いることに繋がるはずです。
しかし、AIの考えが正しくなった時、人間の存在価値はどの程度なのか不安になりますね。
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2017年03月31日

夢百合杯にDeepZenGo参戦の可能性大

韓国のサイトで夢百合杯にDeepZenGoが参加する可能性が高いと報道された(こちらを参照)。
ワールド碁チャンピオンシップでは1勝2敗と負け越す残念な結果となったが、
世界トップ棋士に肉薄する実力を持ち合わせており、優勝候補の一角と言えそうだ。

当サイトによると、中国棋院は夢百合杯予選が行われる前、日本棋院に打診していたという。
中国の正式な発表はされていないが、Zenチームの方は参戦する用意はできているようです。
出場する場合はワイルドカード(シード枠)として本戦から出場する見込みだ。
対局も中国ルールで行われるので、囲碁AIの計算ミスはなくなると思われます。
(囲碁AIの大半は中国ルールの対局データを基に作成しているため)

囲碁AIが人間棋戦に参戦するのは賛否両論あるようだが、一度様子見するということだろう。
また、LG杯もワイルドカードが一つ空いているため、囲碁AIが入るかもしれません。
今年は囲碁AIが棋戦参戦する機会を多く見れる予感がします。
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2017年03月19日

第10回UEC杯二日目

本日、第10回UEC杯の二日目が行われました。
優勝は絶芸(FineArt)、準優勝はDeepZenGoとなり、下馬評通りの結果となりました。
両者は3月26日に行われる電聖戦に出場し、一力遼七段と互先で対局します。
今年で本棋戦は最後となりますが、これに代わるものを企画しているそうです。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1611.jpeg
【実戦例1:鋭い踏み込み?】
黒番がDeepZenGo、白番が絶芸です。
右下の死活は白Aでコウになるので、すぐ様仕掛けていきたくなります。
しかし、絶芸は白1と味の悪さを突いて、黒陣削減を目指すことを選択します。
もしかしたら、右下の死活を読めてなかったのかもしれません。
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2017年03月18日

第10回UEC杯初日

本日、第10回UEC杯が開幕しました。(本棋戦の詳細はこちら
初日は予選7回戦が行われ、上位16位のコンピューター囲碁が本戦トーナメントに駒を進める。
予選1位は絶芸(FineArt)、2位はDeepZenGoと優勝候補が上位を占める結果となりました。
野狐囲碁で中継された碁を見る限り、絶芸が群を抜いて強いという印象を受けました。
さて、今回は特に気になった変化を紹介していきます。

囲碁1603.jpeg
【実戦例1:新手法の踏み込み】
黒番はDeepZenGo、白番は絶芸です。
白1と黒2の交換するのは下辺の黒陣を固める悪手と言われてます。
しかし、白3から5と深く踏み込んだのが前例のない新手法で注目が集まりました。
自ら弱い石を作っているように見えるが、意外と粘りある形をしています。
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2017年03月16日

最強囲碁AI、Masterの棋譜解析(19)

3月18日に第10回UEC杯、3月21日にはワールド碁チャンピオンシップが始まります。
最近は囲碁AIの手法が流行する傾向なので、碁の打ち方がまた一つ生まれるかもしれません。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1596.jpeg
【実戦図1:重くする手法】
黒番は元晟溱九段、白番はMasterです。
黒1に白2を利かしてから白4と守るのが機敏です。
上辺の黒は重いので黒Aなどと守る必要があり、白に手番を渡すことになりました。
囲碁AIは要所を占める技術が高いため、利かし一つにも気が抜けません。
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2017年03月08日

囲碁AIの状況まとめ

去年から飛躍的に囲碁AIの実力が伸びています。
ネット碁でも棋士相手に互角以上の戦績を出すなど、多くの囲碁ファンが注目しています。
最近、よく打っている姿を見る囲碁AIを以下にまとめました。

囲碁1531.jpeg
「絶芸(別名:FineArt)」
野狐囲碁というネット碁サイトで十段の称号を得たTencentの囲碁AIです。
30秒×3回以下の早碁では、世界のトップ棋士相手に勝率8割以上の化け物となっています。
しかし、60秒×3回の長い碁になると人間側のミスが減り、勝率は7割5分に落ち着く。
3月18日に行われる「第10回UEC杯」では優勝候補として挙げられている。
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