2017年07月26日

ミニ中国流の打ち方(6)

今回からミニ中国流の改良型を紹介していきます。
旧型よりも隙のない布陣となっているため、より地模様を築きやすくなりました。
プロアマ問わず、現在でも多くの方が愛用している布陣の一つとなっています。

囲碁2376.jpeg
【ミニ中国流の改良型:堅実な布陣】
黒1と一路右に寄せたのがミニ中国流の改良型。
白2のワリ打ちには従来通り黒3、5と右下を固めるように打つのが狙いです。
大きな違いがないように思えますが、一路の差で不都合な変化を一蹴できます。
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2017年06月09日

中国ルールの数え方

先日行われたアルファ碁vs柯潔九段の第一局で結果に疑問を感じた方も少なくないと思います。
中国ルールでは白4分の1子勝ち(=半目勝ち)、日本ルールでは白1目半勝ちになるからです。
結論から言うと、地の数え方が異なるため、こうした事態が起こるのは已むを得ません。

まず、中国ルールは生きている石の数と地を合わせて計算します。
地の単位は「子」であり、1子=2目に相当するため、2倍すれば「目」に換算できます。
これを知る囲碁ファンは多いと思いますが、これが全てに当てはまる訳ではありません。
下図の一例を紹介しながら解説していきます。

囲碁2095.jpeg
【参考図:コミなしの局面設定】
日本ルールの場合、黒地27目、白地27目となるのでジゴとなります。
中国ルールの場合、黒地27子+石数14子=41子、白地27子+石数13子=40子で黒1子勝ち。
つまり、ルールの違いで結果が変わってくる事態が生じるのです。

難しい話に感じられますが、基本的には石数が関係することを言いたいだけなのです。
これさえ理解できていれば、こうした問題で騒ぎになることはありませんでした。

「編集後記」
基本的には開催国の発表を尊重するのが筋なので、白4分の1子勝ちと表記すべきでしょう。
そもそも、地の数え方が異なるので、日本ルールに置き換える必要はあまりないはずです。
ただ、多くの囲碁ファンは中国ルールに慣れてないため、仕方ない処置だったかもしれません。
機会がある時、改めて詳しく解説していこうかなと思っています。
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2016年10月26日

布石研究の進め方

「布石研究はどうやっているんですか?」という質問が時々くることがあります。
研究を進める上で大切なことは以下の3つだと思っています。

1、苦手な布石になる程、中盤まで想定する
2、定石系でも局面全体を重視した石の方向を意識する
3、プロ棋譜を見て、布石の変化を注意深く見守る


割と普通なことで拍子抜けしそうですが、これを続けることは大変だと思います。
まずは3番目のプロ棋士の棋譜や中継対局を観戦するところから始めてはどうでしょうか。
最新の布石形を目で見るだけでも勉強になるはずです。

「実際の研究例」
囲碁442.jpeg
【テーマ図:流行系の定石】
黒1のカカリに白2とハサむのは随分前からある手法ですが、黒3に白4が最近出現した定石です。
こうした形を研究する際、どうしても部分的な変化ばかりを追ってしまいがちです。
しかし、視野を広げるとアッサリ良くなったり、柔軟な発想を思いつくことが多いので、
なるべく局面全体を眺める癖をつけることをオススメします。続きを読む
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2016年10月19日

半目勝負は最後にダメ詰めした方が負ける

意外と知られていない豆知識の一つは、
「半目勝負で最後にダメを詰めた手番が負ける」ということです。
これはコミ6目半の日本ルールで現れる算数的な法則です。

簡単に説明すると、19路盤は19×19=361箇所打つところがあります。
半目勝負が前提なので盤面で黒6目勝ちか7目勝ちであるはずです。
つまり、地の数が奇数か偶数かで勝敗が決まることがわかりますね。

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2016年09月05日

隅の曲がり四目

日本ルールでは隅の曲がり四目は死に石と判定されます。
まずは形を見ていきましょう。

囲碁035.jpeg
一見すると、セキの形に見えますが日本ルールでは白死です。
白から手を出すと三目中手になってしまうので、黒の立場から検証していきます。
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