2017年07月17日

大ゲイマシマリへの奇襲

最近、小目からの大ケイマシマリに対する面白い手法が様々な局面で打たれています。
今後は定石のよう打たれる可能性が高いため、頭の片隅に入れておきたいところです。

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【テーマ図:大ゲイマジマリへの利かし】
白1、3と右下の形を決めてから白5とツケるのが主流となっています。
大ゲイマシマリは隙の多い構えなので、以前は黒陣を固める悪手と言われてました。
ただ、先の展開を想定すると、非常に有力な戦術であることがわかってきました。
今回は最新系の変化の一部を紹介していきます。

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黒6と穏便に受けて黒悪くないというのが従来の考え方です。
右上の大ゲイマシマリは薄い構えなので、白7に黒8、10と固めて黒十分に見えます。
ただし、これは部分的な判断であって、正しい評価ではなかったようです。

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白11、13と右辺を構えて白悪くないです。
黒14と大場に回れば、右上隅が固まっている分だけ黒足早な展開に見えるが・・・。

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白17から23と右辺の白陣を広げる手段があり、白打てる局面になるようです。
右上の黒陣は元々堅い格好なので、上辺を黒地にされても全局的には白悪くありません。
形を決めるのは悪いように見えるが、実は全局的なバランスを取れる面白い手法でした。

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【参考図:黒の反発】
前図の変化では白に有力な後続手段を与える局面となるため、黒2と反発するのも一策。
ただ、白3とハネ込むのは良い切り返しで、白はサバキ形を築けます。

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黒4、6と受けられると、ダメヅマリにより白が苦しい格好に見えます。
しかし、こうした形では整形する常套手段があります。

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白7と黒8を交換した後、白9とアテるのがサバキの手筋。
黒10を打たせて白11と外に出ていく調子を得られるのが白の自慢。
黒12と右上の白を制されて、白収拾のつかない格好に見えるが・・・。

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白13を利かし、白15から17と外を厚くするのが好判断です。
白Aを防ぐため黒18と辛抱するくらいですが、白19と封鎖できれば上辺の白模様が広がります。

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白23と外回りを厚くできれば、白十分な展開。
黒Aのシチョウを見た黒24には白25と大きく構えるのがポイントです。
局面だけみれば、黒26と両カカリに回って黒も打てそうに見えます。

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白27から31と手堅く守るのが相場。
黒32には白33と露骨に上辺を固めるように打つのが面白い手法でした。
△の構えと呼応して、上辺に深い地模様が築けるので白打ちやすい局面です。

「編集後記」
今回の最新形は現在作成中の動画にも軽く解説を添える予定です。
最近は小目の大ゲイマシマリが増えているので、研究しておきたい変化の一つです。
棋士の対局を見ると、囲碁AI手法への対抗策らしきものが少しずつ出ており、
大会などで上位を狙う方は棋譜チェックをしておいた方がいいかもしれません。
posted by okao at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 最新形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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