2017年07月13日

ミニ中国流の打ち方(3)

有名な戦術になると多くの方が研究するため、時代と共に廃れていくものですが、
囲碁AIが出現すると、今度は昔良くないと考えられた手法が打たれ始めたのです。
人間の価値観における判断が如何に曖昧なものであったか思い知らされた次第です。
正しい指標がなくなった現代は、自分が納得し得る理由を探すのが大切であるように感じます。

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【出切り対策:堅実な受け方】
前回で白2に黒は強く反発できないことがわかりました。
今回は黒3と堅実に受けて、下辺を味良い布陣にする方針を取った局面を検証していきます。

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白4、6と右辺を固めてしまうのが簡明策です。
黒7と右下を守らせ、白8と右辺を補強しながら下辺の黒陣を制限して白十分。
続いて、黒Aなどと広げるなら、白Bと消しにいくのが好調子で黒不満な展開です。

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【黒の強硬策:黒やり過ぎ】
白1に黒2、4と力強く反発するのが想定されます。
一見すると、AとBが見合いで白窮しているように見えるが・・・。

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白5と一子を捨て石に先手でシチョウを防ぐのが好手。
黒8で右辺を厚くされるが、白9と隅に回れたのが大きく白悪くない立ち回りです。

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黒10から14で右辺の白を分断しながら下辺を整形できて黒成功に見えるが、
白15のマガリが形の急所で、右下の黒の受け方が悩ましい。

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黒16と手堅く受けるなら、白17の好点に先着できる。
黒18には白19が筋の良い応手で、黒のダメヅマリを突いて白有利な戦いになります。

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黒20には白21と封鎖していきたいところ。
勢い黒22から26と出切られて、黒有利な戦いに見えますが・・・。
※黒20で22は白23と単にハネるのが筋良い手で黒大変です。

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白27、29と冷静に脱出を図るのが好判断。
Aと右辺の黒を取りにいく狙いを見ながら、Bと右下の黒を見れるので白優勢です。
黒の頑張りは地を稼がれつつ、外回りを白に厚くされるため、不発に終わります。

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【黒の別案:簡明に打ち進める】
白1に黒2の押しも考えられる進行。
白は様々な応手があるが、白3と受けるのが簡明です。
黒4と欲張られても白5、7と下辺を消しながらAやBを見て白悪くない戦いです。

「編集後記」
ミニ中国流だと白に柔軟な対応があり、中々うまくいきません。
今までは黒のケイマガケを中心に紹介しましたが、次回は全く別の戦術を解説します。
posted by okao at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ミニ中国流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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