2017年07月12日

ミニ中国流の打ち方(2)

最近はミニ中国流よりも、一路小目の方に近づけた改良版を打つことが多いです。
というのも、ミニ中国流では黒にとって不都合に感じる変化が数多く存在するからです。
それなら改良版の打ち方を学んだ方が効率良いのでは?と思う方もいると思います。
しかし、進化した過程を知らないと配置の良さが分からないまま打つことになるので、
遠回りだとしても、過去を学んでおいた方が後々の理解が早まると自分は考えています。

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【テーマ図:強硬な押さえ込み】
白2のスベリに黒3と押さえ込むのは強気な態度です。
白Aの傷が気になりますが、成立するなら右下隅を効率よく固める強手となり得ます。
黒の強硬策に白はどう応じていくべきか、検証していきます。

囲碁2294.jpeg
【最強の応酬:黒の欠陥を咎める】
白4、6と出切るのが黒の頑張りを咎めにいく最強手。
黒は右下の白を取りにいくことになりますが・・・。

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黒7、9は白の飲み込みを狙う強手。
しかし、白10から12と整形されると右下隅単体では黒生きがないため、
黒は下辺の白を封鎖して右下隅との攻め合いを目指します。

囲碁2297.jpeg
黒13と素直に封鎖を狙うのは、白14から22と居直られてしまいます。
AやBの傷があるため、黒は外回りの整備が急がれますが・・・。

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黒23に白24が攻め合いの手筋。
黒はAやBを利かせますが、見た目以上に手数は増えません。

囲碁2299.jpeg
黒25、27と急所を突いて、下辺の白との攻め合いに持ち込みます。
ただし、黒29に白30が決め手でAとBが見合いで黒窮した格好です。

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黒31が手数を伸ばす最大限の抵抗です。
白32、34と右下隅の眼を奪い、どちらも一歩も譲れない攻め合いになります。
※白32は34のところでした。訂正します。

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黒35、37と攻めていくも、白38と一手一手ダメを詰めて白有利なコウ。
元々、下辺は黒石が多い場なので、コウになった地点で白悪くない戦果となっています。
出切りの味が相当悪く、黒は白を飲み込む変化を選ぶのは難しいです。

囲碁2302.jpeg
【黒の妥協策1:押さえ込みの不発】
白1に黒2と後退するのは作戦負けです。
白9まで、▲の二子が大きく飲み込まれそうな碁形となっては黒失敗。
また、下辺の黒地よりも白の厚みの方が優るので黒の得たものは少ないです。

囲碁2303.jpeg
【黒の妥協策2:下辺の消しが好調子】
白1に黒2と柔軟に受けるのも考えられます。
ただし、白3の肩ツキから下辺の黒陣を消されて黒ツライです。
黒4、6と受けても、白7でAとBを見合いできるので白十分な戦果です。

囲碁2304.jpeg
【白の簡明策:軽い石運び】
出切りは複雑で怖いと感じる方には、白2の押しをオススメします。
黒3の受けを見て、白4から6と下辺を消すのが面白い石運びです。
Aの出切りやBのツケが狙いとなるため、白の楽しみが多い局面となります。

「編集後記」
次回も引き続き、黒の別案を紹介していきます。
ここまできて勘づいている方も多いと思いますが、ミニ中国流では中々黒良くなりません。
ただ、この戦術も数年前は大ヒットしていたので、碁の進化の速さを改めて実感します。
posted by okao at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ミニ中国流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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