2017年06月10日

アルファ碁自己対戦棋譜解析(11)

6月19日から始まる第3回夢百合杯世界オープン戦で日本の囲碁AI、ZENが出場します。
囲碁AIが人間の棋戦に参戦するのは初めてで、どのような結果をもたらすか楽しみですね。
野狐囲碁でも20連勝を達成した実績のあるZENは優勝候補と見て良いでしょう。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁2097.jpeg
【実戦図:全局的な打ち回し】
白2に黒3と受けるのがアルファ碁の特徴。
Aのツケが残る短所はありますが、下辺で強く戦えるので黒悪くなさそうです。
白4から8と左下を固めたのは意外で、右下の黒陣が厚くなり白良いように感じません。
黒9まで、下辺と右辺の黒陣が良い構えで黒好調な序盤戦に見えます。

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白10のワリ打ちに黒11と早逃げするのが冷静でした。
下辺の白を慌てて攻めるのは、白に石の調子を与えて難しくなる可能性があるからです。
白12に黒13と白の根拠を奪うのが良い流れで、右辺の構えが立派となりました。

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黒19に白20と三々に入るのがアルファ碁特有の手法です。
白Aと受けることが少ないため、重い石運びを嫌う傾向があるのかもしれません。
ただし、黒25で白20と黒21の交換が悪手になるので、リスクの高い手法に思えます。
白26は下辺を補強しつつ、左下の黒の攻めと右辺の模様を牽制する好点ですが、
▲と早々と備えていた効果もあり、黒27と大場に回られて白出遅れた格好です。

囲碁2100.jpeg
白28の消しに受けず、黒29と左上を補強するのが冷静でした。
白30にも黒31と右下の白の動きを封じたのが機敏で、巧みに要所を占めています。
白32が大きく見えますが、黒33から37と左下を補強すれば黒悪くなさそうです。
右辺を連打されても▲と堅く構えているため、白の次の狙いがないのが泣き所。
結果、黒中押し勝ち。

「編集後記」
明日は大会が控えているので軽めの記事にしました。
また、生放送に関してですが、新しい放送ツールの使い方が大まかに分かったので、
来週か再来週頃には、YouTubeに放送拠点を移す予定です。
posted by okao at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | コンピューター囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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