2017年05月11日

第1回新奥杯世界囲碁オープン戦、準決勝三番勝負第二局

第1回新奥杯世界囲碁オープン戦の準決勝第二局が行われました。
組み合わせは以下のようになりました。(左側が勝者)
柯潔九段ー李喆六段、白中押し勝ち
彭立尭五段ー周睿羊九段、黒中押し勝ち


柯潔九段が2連勝し、一足早く決勝に駒を進めました。
本日の二戦を観戦する限り、碁の打ち方が革命的に進化していると感じますね。
囲碁AIにより、碁の進化が10年以上進んだと言っても過言ではないでしょう。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1888.jpeg
【李喆六段(黒)vs柯潔九段】
白2と三々に構えるのは非常に珍しいです。
最近の柯潔九段は三々を駆使した序盤戦術が多く、有力と見ているようです。
白6にAと受けるなら無難ですが、黒7と大場に走って白の両カカリを誘います。
双方、新しい試みに挑戦する姿勢が見えます。

囲碁1890.jpeg
白8の両カカリは当然の一手。
黒9、11に白12と単に隅に入ったのが意外でした。
右上は白が多い場なので、黒13から15と整形されるのは白不満と考えられたからです。
手番を得た白はAやBと左下に先着するのが自然に見えましたが・・・。

囲碁1891.jpeg
一見、白16のヒラキは時期尚早に見えますが、一手の価値は非常に高いです。
黒Aを利かされると右下の黒陣が見た目以上に深くなるからです。
黒17と白の手抜きを咎めにいきますが、白20から22が面白い手でした。
黒は白Bの逆襲を消すために苦肉の策に出ます。

囲碁1892.jpeg
黒23は白の包囲網を突破しようとする強手。
白24から28と左辺は固まりますが、黒29と分断できれば黒の言い分が通った形に見えます。

囲碁1893.jpeg
白30から38と左下単体で治まるのが好判断。
黒39と左辺を割られても、白Aの利きやBの傷があるため左辺を攻めるのが難しいです。
右下の黒陣はCやDの隙があるため、まとめるのは容易ではありません。
一方、白は相手の発展性を消しながら実利を稼ぐことに成功しています。
柯潔九段の先を見越した打ち回しが光った序盤戦と言えるでしょう。
結果、白2目半勝ち。

囲碁1894.jpeg
【参考図:逆襲が厳しい】
黒1から5と普通に受けるのは、白6と▲に逆襲されて黒良くないです。
石が多いにも関わらず、黒の良さそうな図を作れないのは不思議です。

「編集後記」
天台山の女流団体戦の二日目に行われた日本vs韓国戦は本当に接戦でした。
一時は日本の勝ちになったと思われた局面もあったが、勝ち切れず逆転を許しました。
んー、後一歩のところで敗退となったのは残念ですが、明日の最終戦も頑張ってほしいですね。
posted by okao at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 棋戦情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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