2017年05月03日

中国甲級リーグ、三日目

本日、中国甲級リーグの三戦目が行われました。
今回は囲碁AIの手法はあまり用いられず、人間味ある碁が多い印象でした。
二戦目で大やけどをした棋士が多く、一局の命運を預けるまでには至らないと判断したようだ。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1843.jpeg
【陳賢六段(黒)vs李維清四段】
白1の肩ツキは右辺を効率的に守る狙いです。
黒2、4と白の薄みを突くのに対し、白5が面白い返し技でした。
黒の応手次第で白AやBを使い分けられるため、黒の応手が難しくなっています。

囲碁1844.jpeg
黒6に白7の切り違いが好手です。
白Aが利いているため、黒Bとアテるのは白Cで黒窮しています。
黒は強く反発できないので、手堅く受けるくらいですが・・・。

囲碁1845.jpeg
黒8に白9から13と利かすことで、右上の黒を効率の悪い形に導けます。
白は右辺を自然に補強できたと共に、Aなどを狙える碁形にできたので白良しのワカレです。
結果、白中押し勝ち。

囲碁1846.jpeg
【参考図1:手割の考え方】
手割で考えてみると、白1の肩ツキに黒2から6と強い石をさらに強くした理屈になります。
黒4ではAやBと大場に走った方が良いですし、白を分断するにしてもCが勝ります。
実戦進行は白に相当利かされていることがわかりますね。

囲碁1847.jpeg
【江維傑九段(黒)vs童梦成六段】
黒1の肩ツキが好感覚です。
右辺の黒陣と呼応して、中央に模様が広がるので黒打ちやすく見えます。
黒Aと左辺の白を攻めるのは、白Bを誘発して模様が消えてしまうのを警戒したようです。

囲碁1848.jpeg
下辺が厚いので白2から6と守るくらいですが、黒7と封鎖して黒厚い展開です。
黒9と模様に芯を入れるのが冷静で、見た目以上に深い模様が中央に広がっています。
最近は中央の価値が見直されており、中央志向の碁も以前より増えたように思えます。
結果、黒中押し勝ち。

囲碁1849.jpeg
【参考図2:従来の手法】
下辺の厚みを背景に、黒1とハサむのは自然に見えるかもしれません。
しかし、白2から4と補強されて黒の攻めが続かず、中央の模様を消された格好となります。
中央を消されている状態なので、白8に黒Aと封鎖しても白Bと地を稼がれて黒不満です。

「編集後記」
んーやるべきことが山積していて、GWを満喫できそうにないのが残念・・・。
まぁ、一人暮らしをして軌道に乗れば、時間が作れると思うので、動画作成速度も上がるはず。
とりあえず、一つ一つ消化していきますか。
posted by okao at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 棋戦情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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