2017年04月18日

絶芸の不可解な打ち回し

昨日から絶芸が長時間の碁を打ち始めました。(持時間60分+秒読み60秒×3回)
どの碁も人間の呼吸とは異なる打ち方をしており、違和感を感じるものばかりです。
Masterとは異なる強さですが、同等以上の実力を持ち合わせているように思えます。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1747.jpeg
【実戦図1:奇策の反動】
黒番は卞相壹五段、白番は絶芸です。
黒3と下辺の白陣を割るのは面白い手法の一つ。
先に黒5と左下を補強してから黒Aに先着できれば、白2のハサミが悪手になるからです。
次の一手が難しいように見えますが、絶芸が力強く収束していきます。

囲碁1748.jpeg
白6のコスミツケが好手でした。
黒7に白8から14と上から圧力をかけながら黒の眼形を奪っていきます。
下辺の黒は安定していないので、Aに回ることができません。

囲碁1749.jpeg
黒15と補強するのは仕方ないが、白16に回られては黒ツライ展開です。
黒は下辺の厚みを牽制するために、黒17から19と左辺を占めて足早に展開します。
しかし、白20から24と整形しつつ、下辺にプレッシャーをかけて白打ちやすそうです。

囲碁1750.jpeg
黒25に白26、28が厳しい追及でした。
一見すると、白Aは黒Bで連絡できるため、△が痛むように見えます。
しかし、囲碁AIは根拠を奪う方が先の展開で得できると理解しているようです。

囲碁1751.jpeg
白32に黒33から39で整形できますが、下辺の形がひどく黒劣勢でしょう。
また、下辺の黒は完全な活きを確保できておらず、白からの寄り付きが残っているのが泣き所。

囲碁1752.jpeg
白42から46と中央を厚くするのが好判断。
黒49、51と生きられてしまうが、白52と右辺を広げれば白十分な展開です。
下辺の攻防で黒は一線をたくさん打たされる結果となったのが余りにも辛すぎます。
一方、白は中央に石が集まり、発展性豊かな碁形を築くことに成功しています。

囲碁1754.jpeg
【参考図1:無難な進行】
白1に黒2と隅に入るなら穏やかです。
ただ、白11でAとBを見合いにされ、左辺か下辺に谷の深い白模様が生まれます。

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【参考図2:黒の術中にハマる】
黒1に白2と応じるのは軽率。
黒3から7と先手で形を作られた後、黒9に回られて△が孤立してしまいます。

囲碁1755.jpeg
【実戦図2:見損じ?】
黒1に白2と様子見するのは常套手段。
劣勢の黒は白6の動き出しに黒7と取り掛けを試みます。
左上の攻防が勝負所のはずですが、絶芸は奇妙な動きを見せます。

囲碁1756.jpeg
白8に黒9のハネが強手でした。
白10と抵抗しても、黒11から17で簡単には手になりません。
一先ず、白18と左辺の補強に転じましたが、少し違和感のある打ち回しですね。

囲碁1757.jpeg
黒19から25は先手を取る工夫です。
左辺の白を強化させた損はありますが、黒29と白七子を味良く取り切ったのは大きく見えます。
人間目線ではひどい持ち込みに映りますが、囲碁AIは手番を得て十分と判断してそうです。
確かに白優勢のようですが、自分は白を持って勝ち切れる自信がありません。
結果、白中押し勝ち。

「編集後記」
物件の審査が通ったので、引っ越しの準備やら書類の用意などで忙しくなりそうです。
いちを動画作成の優先順位も高いので、ブログはしばらく詰碁だらけになる模様。
posted by okao at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | コンピューター囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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