2017年04月11日

絶芸流の打ち回し

昨日から野狐囲碁で絶芸(中国の囲碁AI)と中韓トップ棋士の対決が行われています。
現在、絶芸は3勝1敗と早くも黒星をつけられており、まだ人間側も勝てる域のようだ。
4局を見る限りでは、厚みと地のバランス感覚が人間とは違う印象を受けました。
おそらく、中央の価値を人間よりも正しく理解しているからだと思います。
さて、本日行われた対局の一部を紹介します。

囲碁1709.jpeg
【実戦図1:独特な打ち回し】
黒番が絶芸、白番は時越九段です。
下辺の布陣を敷いた際、絶芸は黒1と受けることがほとんどです。
白Aを守る働きはあるが、守るだけなら他にも味の良い手があり善悪の判断が難しい。
白6と下辺を消されても、黒7から11と上辺を占めれば全局的なバランスが取れています。

囲碁1711.jpeg
白12に黒13、15の出切りが力強い戦い方です。
白22まで、下辺の白一帯を補強しながら左下隅を固めて白十分な展開に見えるが・・・。

囲碁1712.jpeg
黒23と頭を出されても、白24から28で薄みを守りながら受け切れます。
しかし、黒29から33と連絡されると、地合いの差がほとんどないことに気づきます。
白は下辺を消すのに肩ツキを2回打っているので、この程度の戦果では物足りないようです。

囲碁1713.jpeg
【参考図1:普通の発想】
白2に黒3、5とアテツグのは無難に見えます。
しかし、白6と封鎖されると中央の主導権を白に奪われるため、白良しに見えます。
黒Aのハネは大きいですが、白Bと受ければ最小限の被害に抑えられます。

囲碁1714.jpeg
【実戦図2:明るい形勢判断】
黒2に白3、5を利かした後、白7のアテ込みが好手。
黒はダメヅマリに加えて、AやBの傷があり収拾のつかない形に見えますが・・・。

囲碁1715.jpeg
黒8の切りで中央を整形するのが明るい判断でした。
白9で黒四子を取られてしまいますが、黒10から14と厚くして黒十分です。
石の強弱が激しく変わるのを的確に活用できるのが、囲碁AIの強さの一つ。
人間は要石に見える石に未練が残り、中々こうした決断を下しにくいものです。
結果、黒中押し勝ち。

「編集後記」
先日の大会で、実戦不足も課題かなと思い、今日は2局程打ってみました。
経験値が積めるのは良かったのですが、やっぱり疲れるのが欠点ですね。
仕事に支障がない範囲内でちょっとずつやっていこうかと思います。
posted by okao at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | コンピューター囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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