2017年04月06日

第22回LG杯朝鮮日報棋王戦予選四日目

本日、第22回LG杯朝鮮日報棋王戦予選3回戦が行われました。
3回戦を行った日本棋士の成績を以下のまとめました。(左側が勝者)
楊鼎新五段(中国)ー小池芳弘二段
朴鍵昊二段(韓国)ー大西竜平二段
金東昊六段(韓国)ー鶴田和志四段
安成浚七段(韓国)ー田中伸幸三段
金炯佑七段(韓国)ー石田篤司九段

厳しい結果となりましたが、若手中心に出場しているので良い経験になったかと思います。
これを活かして更なる飛躍を目指してほしいところです。
さて、中継された対局から2局を紹介していきます。

囲碁1688.jpeg
【羋昱廷九段(黒)vs宋知勳二段】
黒1に白2、4と根拠を奪いながら受けて白悪くなさそうに見えます。
しかし、黒5と上から圧力を掛けるのが面白い着想で白の応手が難しいです。
Masterの手法とどことなく似ている感じがしますね。(こちらを参照ください)
左辺は元々白の勢力圏なので、弱い石を効果的に消せば十分な戦果と見れます。

囲碁1689.jpeg
白6には黒7、9と封鎖しながら下辺との連絡を図ります。
地に甘いように見えますが、弱い石をなくす方が大切なので問題ありません。
白10に黒11と働きかけて外側を厚くする調子を求めます。

囲碁1690.jpeg
白12、14と効果的に左辺を守れたが、黒17と封鎖する調子を与えたため、白イマイチ。
左辺はまだ生きがはっきりしていないので、補強する必要があります。

囲碁1691.jpeg
白18、20と守るのは仕方ないところ。
黒に厚い形を許したため、黒21に白22から28と受けざるを得なくなったのが白の泣き所。
左辺が白陣だったと思えない戦果を上げた黒が序盤から主導権を握ることに成功しました。
結果、黒中押し勝ち。

囲碁1692.jpeg
【元晟溱九段(黒)vs薛冠華二段】
白1に黒2、4と受けるのは昔では考えられなかった手法でした。
部分的には白5とヒラかれて黒良くないですが、黒6と打てる場合は有力策のようです。
上辺に白を偏らせて石の効率を下げるのが黒の狙いです。

囲碁1693.jpeg
黒8から12と決めるのは勿体無いように感じるかもしれません。
ただ、黒14から18と局面を広く使えるので上辺に地を与えても黒十分打てます。
白17に石がくるとシチョウが白良しとなるため、白19が厳しい追及となりますが、
黒は明るい発想でアッサリ形を決めていきます。

囲碁1694.jpeg
黒20、22と切るのは当然の態度。
一見、白23から25と動き出されて黒困っているように見えます。
続いて、黒Aは白BやCと受けられてある程度の犠牲打を覚悟しなければなりません。

囲碁1695.jpeg
本来、黒26から28は俗筋ですが、黒30から36と厚みを築けるので黒十分と見ています。
右上隅の白地は大きく見えて、中々こうした打ち方を選択するのは難しいものです。
こうした呼吸は囲碁AIの打ちまわしに似ているような印象を受けます。
黒38に先着できれば右辺の厚みが働く可能性が高くなるので、これからの碁でしょう。
結果、黒半目勝ち

「編集後記」
最近は流行の移り変わりが早いので、自分を納得させ得る解釈を探すのに手間取ります。
ただ、こうした努力の大半は勝敗に直結することは殆どないんです。
なぜなら、勝敗を左右するのは中盤戦であり、読みの力が絶対的だからです。
んー詰碁やらないといけないのは分かっていますが、気が進まないんですよねorz
posted by okao at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 棋戦情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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