2017年03月20日

棋力向上の詰碁37

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【黒先コウ:有段~高段者】
UEC杯の決勝戦で現れた形から出題です。(記事はこちらを参照ください)
黒は外側のダメを詰まっているため、活路を見出すのが難しいように見えます。
安易に考えると失敗図の手順を選んでしまうかもしれません。

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【正解図:意外な守り方】
黒1と遮っていくのが正解。
白2から4とコウに弾くのが最強の抵抗手段です。

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黒5のアテ込みがわかりやすい決め方。
白6には黒7で耐えているので白A、黒Bでコウとなり黒成功です。

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【正解変化図1:利きが生じる】
白2、4には黒5のツケが好手。
続いて、白Aと切っても、黒BとCが利くため黒生きです。

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【正解変化図2:オイオトシに導く】
白2と中から攻めるのも考えられる攻め方。
これに対し、黒3のオキが好手で無条件生きとなります。

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白4には黒5と二子にして捨てるのがうまい。
白6と取られて黒の手が続かないように見えますが・・・。

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黒7、9とアテて白を取れます。
続いて、白Aは黒Bでオイオトシとなり黒生きです。

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【失敗図:面白い変化】
黒1のツケは軽率。
白2と連絡されても黒3、5で利きが生じるので黒成功に見えるが・・・。

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白6と黒7を交換した後、白8とワリ込むのが好手でした。
黒9は白10でウッテガエシとなり黒死です。

「編集後記」
この詰碁は人間からすれば一本道の変化が多く、読みやすい部類に入ります。
しかし、囲碁AIはしらみ潰しに調べるため、400万手近く読む必要があります。
もちろん、ディープラーニングにより、無駄な変化を除くことはできるでしょうが、
それでも数十万手以上読む必要があり、正解を見つけるのは困難だと思います。
囲碁AIが細かい死活を苦手とする所以です。
posted by okao at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 詰碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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