2017年03月19日

第10回UEC杯二日目

本日、第10回UEC杯の二日目が行われました。
優勝は絶芸(FineArt)、準優勝はDeepZenGoとなり、下馬評通りの結果となりました。
両者は3月26日に行われる電聖戦に出場し、一力遼七段と互先で対局します。
今年で本棋戦は最後となりますが、これに代わるものを企画しているそうです。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1611.jpeg
【実戦例1:鋭い踏み込み?】
黒番がDeepZenGo、白番が絶芸です。
右下の死活は白Aでコウになるので、すぐ様仕掛けていきたくなります。
しかし、絶芸は白1と味の悪さを突いて、黒陣削減を目指すことを選択します。
もしかしたら、右下の死活を読めてなかったのかもしれません。

囲碁1612.jpeg
黒は地合いに余裕がないため、黒2と頑張らざるを得ません。
白3には黒4と受けて、中央の黒一団の連絡を確かめるところ。
白5と右上隅の眼を崩してから白7と押さえ込んで難解な読み合いに突入。

囲碁1613.jpeg
黒8を決めたため、白9から17は一本道の変化です。
実戦は黒Aのツギを打ったため、黒は相当苦しい格好になりました。
黒BやCも考えられますが、上辺の白は見た目以上に手数が長く難しいです。
絶芸がこの攻防を読み切っていたのであれば、尋常でない強さですね。
※持時間30分切れ負けなので、一手数秒で打たないと打ち切れません。

囲碁1614.jpeg
【実戦例2:手筋を見逃す】
黒番がDeepZenGo、白番がAQです。
白1の切りが鋭い好手で黒困っているように見えます。
黒2が苦心の一手ですが、黒ツブレの図があり本来は準決勝で姿を消すはずでした。
しかし、白5のアテが大悪手で中央の黒を捕まえることが難しく、黒勝勢となります。
細かい読みの精度を上げるのは相当大変なようです。

囲碁1615.jpeg
【参考図1:シノギの手筋】
白1、3と決めるのが一番わかりやすいシノギだと思います。
黒は要石を取られては勝負にならないので・・・。

囲碁1616.jpeg
黒4と抱えるのは白5のツギで黒窮しています。
黒6には白7、9でAとBが見合いで黒石を取れます。

囲碁1617.jpeg
【参考図2:大同小異】
白1の切りに黒2と抜いても、白3から5とアテて黒ツブレ。
黒Aと出る変化が気になりますが・・・。

囲碁1618.jpeg
黒6には白7、9と形を決めてAとBが見合いになります。
黒はどのように抵抗しても、何れかの黒が取られるため上辺の白が生還します。

囲碁1619.jpeg
【参考図3:筋に入る】
黒2の抵抗は白3、5が好手順。
黒は白Aのウッテガエシを防ぐ必要があります。

囲碁1620.jpeg
黒6と手を戻したら、白7でAとBが見合いで白成功。
黒はどう抵抗しても見合いの筋から逃れることができません。

「編集後記」
UEC杯を見てきましたが、絶芸の強さは本物だと改めて感じました。
ただ、コンピューター同士だと一方的な展開になりやすく、どの程度強いか分かりづらいです。
やはり、実力を図るのは対人間の棋譜を見るのが一番だと改めて思いました。
posted by okao at 20:37| Comment(0) | TrackBack(0) | コンピューター囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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