2017年03月07日

三々定石の再評価

現代の碁では定石という定石がない中、未だに打たれるものはいくつかあります。
その一つが「星の三々定石」でしたが、少しずつ見直さなければならなくなっています。
原因はMasterの影響で、定石の在り方にも囲碁AIが絡んできているのが現状です。

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【テーマ図:定石に疑問を持つ】
これは有名な定石の一つで、級位者の方でもマスターできる変化です。
しかし、囲碁AIが新たな打ち方を示し、無難に思えた進行に改善が求められてます。
一見、どの手も疑問に感じられませんが、検証すると悪手を打っていた可能性が浮上します。

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【参考図1:異端と言われた手抜き】
黒4に白Aのハネツギを決めず、大場に走るのが新手法です。
ほぼ先手になる手を放棄して他に回るのは惜しいように見えますが・・・。

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黒6には白7、9と生きを確保した後、さらに大場を占めていきます。
黒厚いワカレですが、白に二手走られてることを考えると、白有力かもしれません。

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【参考図2:手割で考える】
白1と黒2の交換があると仮定してみます。
この地点で手割すると、黒ひどい交換をしていることに気づきます。

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手順を変えてみると、白1のハネに黒2とグズんで受けている理屈になります。
見る角度を少しずらすだけで、黒の悪さが浮かび上がっていきます。
※手割は絶対ではないので注意してください。

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【参考図3:厚みとして見れない】
黒から形を決めにいくと、後手を引くことが多いので手抜きした場合を考えます。
Masterの碁を見る限り、白1と這ってから白3と応じることが多いです。
おそらく、右下の厚みを壁に変える工夫なのだと思います。

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例えば、黒4と広げても白5の打ち込みが厄介です。
黒6の攻めに、白7を決めてから白9と逃げ出すと右下の黒が弱くなります。
いきなり、取られる石ではありませんが、黒は思い切った攻めを実行しづらいです。

【まとめ】
テーマ図はハネツギを決めたため、黒の厚みは立派となっています。
一方、新手法の場合は厚みを攻める可能性を残しつつ、地に走れる柔軟性を備えています。
繰り返しになりますが、局面次第でどちらが良いか大きく分かれてくるでしょう。
ただ、何も考えずにハネツいでた時より、深く考えて手を選択できるようになるはずです。

「編集後記」
今回はスッキリまとめられなかったのが反省点ですね。
やはり、抽象的な要素があるため、説明を具体化させるのが中々難しい・・・。
感覚的には理解しているのですが、言語化できない自分の語彙の少なさに嘆いてます。
posted by okao at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 布石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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