2017年02月23日

野狐囲碁にZENが登場

今日の昼頃、日本の囲碁AIであるZENが出現しました。
日中韓の棋士と16局打っていましたが、15勝1敗と圧倒的な強さを見せています。
全ての対局を見る限り、以前よりも手厚い打ち方になっているように感じます。
今回はZENの手厚さが進化したと思えた対局の一部を紹介します。

囲碁1412.jpeg
【実戦図:本格的な手厚さ】
黒番は党毅飛九段、白番はZENです。
黒1、3は白の発展性を制限しながら中央の模様を広げる好手。
しかし、白4のヒラキが全局的なバランスを保つ面白い手でした。
左辺と上辺は大きな黒地になる可能性があり、左上の利かし方を難しくする意図があります。
黒5は好点に見えますが、この手を咎める手厚い好手があり、盤上の風景が一転します。

囲碁1413.jpeg
白6が気づきにくい手厚い一手。
黒からの利きを消して、左上の形を一挙に薄くしています。
白Aとトビ出されては黒ツライ展開となるので、補強しなければなりませんが・・・。

囲碁1414.jpeg
黒7と抜いて形を整えるのが相場。
ただし、白8と左辺の黒陣を制限してから白10と踏み込むのが鋭い石運びでした。
黒Aは白Bで黒の攻めが続かないため、中央に広がっていた模様を消すことに成功してます。
また、白Cが残っていることもあり、白の実利が光る局面となりました。

囲碁1415.jpeg
【参考図1:効率の良い模様】
白1、3と消しにいくのは白失敗。
黒4と上辺の侵入を止められた後、黒6と広げられて黒模様に手が出せなくなります。
僅か数手の違いですが、天地の差が生じるので細心の注意が必要です。

囲碁1416.jpeg
【参考図2:配石が活きる】
黒2に白3と強気に消すのは黒4、6の出切りが厳しいです。
下辺には▲の黒二子が控えているため、白苦しい戦いを強いられます。

「編集後記」
以前よりもZENは中盤終盤の強さが増したので、大局観の強さが活きているように思えます。
ただし、今日負けた対局は単純な手を見逃して、自ら墓穴を掘った結果となっています。
弱点があるにも関わらず、棋士達に肉薄できるのは不思議ですね。
posted by okao at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | コンピューター囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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