2017年03月31日

夢百合杯にDeepZenGo参戦の可能性大

韓国のサイトで夢百合杯にDeepZenGoが参加する可能性が高いと報道された(こちらを参照)。
ワールド碁チャンピオンシップでは1勝2敗と負け越す残念な結果となったが、
世界トップ棋士に肉薄する実力を持ち合わせており、優勝候補の一角と言えそうだ。

当サイトによると、中国棋院は夢百合杯予選が行われる前、日本棋院に打診していたという。
中国の正式な発表はされていないが、Zenチームの方は参戦する用意はできているようです。
出場する場合はワイルドカード(シード枠)として本戦から出場する見込みだ。
対局も中国ルールで行われるので、囲碁AIの計算ミスはなくなると思われます。
(囲碁AIの大半は中国ルールの対局データを基に作成しているため)

囲碁AIが人間棋戦に参戦するのは賛否両論あるようだが、一度様子見するということだろう。
また、LG杯もワイルドカードが一つ空いているため、囲碁AIが入るかもしれません。
今年は囲碁AIが棋戦参戦する機会を多く見れる予感がします。
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2017年03月30日

持時間の使い方

そろそろ、大会が始まる季節となってきました。
アマ棋戦は一日4局、持時間40分前後とハードな日程で行われることが多いです。
実力を発揮する上で体力や実力なども必要ですが、時間の使い方も重要だと考えています。

対局の勝敗を決する大きな要素は中盤戦でどれくらい頑張れるかに掛かっています。
たとえ、形勢が良くなっても時間に追われて崩れては勿体無い結果となります。
そうした勝負所で時間を残すためにも、序盤の打ち方をある程度決めるのが良いでしょう。
経験したことのある碁形にできれば、次に何をすべきか見えるので時間を節約できます。
また、慣れた布石なら戦うべき時期や守るべき箇所が自然に見えてくるので、
序盤早々、大きく崩れることも減ってきます。

大会で手応えを感じるけど、結果が残せないと感じる方は一度見直すと良いかもしれません。
自分は一昨年の成績は良くなかったが、時間の使い方を改善して成績が良くなりました。
長考派でも、力を入れるべき点を絞ることである程度早碁にも対応できると思います。
今回提案した点については、誰でもできる改善点ですのでぜひ試してみてください。
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2017年03月29日

中国甲級リーグに日本棋士参戦!

今年の中国甲級リーグに日本の一力遼七段が参戦します。(データ元はこちらを参照)
重慶チームの所属でメンバーは古力九段、檀嘯七段、李軒豪六段、楊鼎新五段、一力遼七段。
一力七段は竜星の獲得や天元戦挑戦者になるなど、波に乗っている日本棋士の一人。
世界トップと競えるのは貴重な経験となると思うので、ぜひ頑張ってほしいですね。

※明日、夢百合杯予選決勝が行われるので、ワイルドカードの発表があるかもしれません。
 噂によると、囲碁AIが入る可能性もあるそうです。
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2017年03月28日

棋力向上の詰碁40

囲碁1651.jpeg
【黒先黒生:中級~上級者】
黒は外回りのダメヅマリに注意すれば、自ずと急所が見えてくるはずです。
丁寧に読んでしっかり生きてください。
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2017年03月27日

Masterの応用手法

今回は昨日始まった第3回夢百合杯世界オープン戦予選から取り上げます。
どの碁も見所ある対局ですが、その中でも面白いと感じた棋譜の一部を紹介します。

囲碁1643.jpeg
【実戦図:Masterを彷彿させる手法】
黒番は朴永訓九段、白番は於之瑩五段です。
白6まではよく打たれる定石の一つですが、ここで黒7と三々に入るのが驚きでした。
実は本局に関わらず、星に対して単に三々に入る実戦例が増えてきているのです。
一時前までは考えられなかった手法で、碁の打ち方が大きく変化していることがわかります。
(2つの記事を参照ください。参照記事1参照記事2
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2017年03月26日

第5回電聖戦(一力遼七段vsZen、絶芸)

本日、第5回電聖戦が行われました。
組み合わせと結果は以下にまとめました。(左側が勝者)
DeepZenGoー△一力遼七段、白中押し勝ち
△FineArt(絶芸)ー一力遼七段、黒中押し勝ち

※一戦目:持時間30分+秒読み30秒、二戦目:持時間60分+秒読み1分

一戦目のZenは柔軟な打ち方をするという印象でした。
局面に合わせて、紛れの少ない碁形にする手厚い収束力が非常に高いです。
ワールド碁チャンピオンシップでは無残な姿を晒す結果となりましたが、
どうやら、終盤まで細かい形勢を維持するのは大変なようです。

二戦目はTencentのFineArtで序盤早々見慣れない打ち方を見せます。(こちらの記事参照)
中盤では戦いの主導権を握り、一気に押し潰す力強さは圧巻でした。
ただし、攻め合いで不可解な折衝があり、まだ改善の余地がありそうです。

両者とも野狐囲碁で打っていた頃よりも一段階強くなっているように見えます。
今日行われた対局もハッキリした隙がないように見えて恐ろしさを感じましたね。
特別な手を使っていないのに差がつくのは、根本的な実力差があるということでしょうか。
または、囲碁AIは人間に見えてない重要な要素を習得しているのかもしれません。
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2017年03月25日

棋力向上の詰碁39

囲碁1637.jpeg
【黒先白死:上級~有段者】
白は黒一子を抱えており、中々取れそうに見えません。
しかし、白のダメヅマリを突くと牙城を崩す糸口が見えてきます。
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2017年03月24日

棋力向上の詰碁38

囲碁1631.jpeg
【黒先白死:上級~有段者】
小さい詰碁なので、丁寧に一つ一つ検証していけば答えを導き出せるはずです。
初手の好手を見つけられるかが、本題のポイントでしょう。
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2017年03月23日

ワールド碁チャンピオンシップ最終日

本日がワールド碁チャンピオンシップの最終日となりました。
最終日の組み合わせと結果を以下にまとめました。(左側が勝者)
朴廷桓九段ー△芈昱廷九段、白中押し勝ち
△DeepZenGoー井山裕太九段、黒中押し勝ち


朴廷桓九段が久しぶりに世界戦優勝を決めました。
表彰式では「3局とも苦しかったが、Zenとの対局が特に厳しかった」とコメントしています。
Zenはトップ棋士と互角以上に戦える実力があるので、ヨセの改善が今後の課題となりそうだ。
一方「囲碁AIが参戦するのは有意義だと思いますが、強くなり続けているので怖さも感じます」
と言っており、多くの方が懸念している問題にも触れていました。

Zenは1勝2敗、井山裕太九段も3連敗と日本側からすると残念な結果となりましたが、
世界で初めて囲碁AIが参戦した棋戦を行った意義は非常に大きかったと思います。
これを見本に他の棋戦でも囲碁AIが参加する機会が増えてくることが予想されます。
(世界戦の一つ、夢百合杯ではワイルドカードとして囲碁AIが出場することが濃厚)
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2017年03月22日

ワールド碁チャンピオンシップ二日目

本日、ワールド碁チャンピオンシップの二日目が行われました。
二日目の組み合わせと結果を以下にまとめました。(左側が勝者)
芈昱廷九段ー△井山裕太九段、白2目半勝ち
△朴廷桓九段ーDeepZenGo、黒中押し勝ち

昨日の続き、Zenは中盤の終わりまで優勢を築くことに成功します。
しかし、優勢になると緩む囲碁AIの悪い癖が出て、逆転負けを喫します。
序盤から中盤の打ち回しは素晴らしいの一言で、勝てれば名局だっただけに残念でした。
囲碁AIが苦手とする終盤を改善するのは一朝一夕で直るものでないことがわかりました。
※昨日はコミ6目半設定だったそうですが、7目半の設定で勝率を計算していたそうです。
 今日は5目半にして調整するも、終盤の甘さは改善できなかった模様。

終盤はZenでなければ勝てたと言っても過言でなかったため、自分もガッカリしました。
いろんな意味で脱力してしまいましたが、明日の対局も注目していきたいと思います。
posted by okao at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月21日

ワールド碁チャンピオンシップ初日

本日、ワールド碁チャンピオンシップが開催されました。
初日の組み合わせと結果を以下にまとめました。(左側が勝者)
△朴廷桓九段ー井山裕太九段、黒中押し勝ち
△芈昱廷九段ーDeepZenGo、黒中押し勝ち


Zenは中盤まで優勢だったものの、終盤のヨセで5目程度緩んで逆転負けを喫します。
終局直前では黒半目勝ちが確定したため、無駄な手や損を重ねる手を打つ結果となり、
初めて囲碁AIの碁を見る方は、無残な姿を見て失望するのも仕方ないと思います。
しかし、Zenに互先で勝つのは棋士でも容易ではないので、弱い訳ではありません。
こちらの記事を参照ください)

そうは言っても、結果が出せていないのも事実です。
明日行われる朴廷桓九段戦でZenが勝利し、囲碁AIの強さを示してほしいですね。
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2017年03月20日

棋力向上の詰碁37

囲碁1621.jpeg
【黒先コウ:有段~高段者】
UEC杯の決勝戦で現れた形から出題です。(記事はこちらを参照ください)
黒は外側のダメを詰まっているため、活路を見出すのが難しいように見えます。
安易に考えると失敗図の手順を選んでしまうかもしれません。
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2017年03月19日

第10回UEC杯二日目

本日、第10回UEC杯の二日目が行われました。
優勝は絶芸(FineArt)、準優勝はDeepZenGoとなり、下馬評通りの結果となりました。
両者は3月26日に行われる電聖戦に出場し、一力遼七段と互先で対局します。
今年で本棋戦は最後となりますが、これに代わるものを企画しているそうです。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1611.jpeg
【実戦例1:鋭い踏み込み?】
黒番がDeepZenGo、白番が絶芸です。
右下の死活は白Aでコウになるので、すぐ様仕掛けていきたくなります。
しかし、絶芸は白1と味の悪さを突いて、黒陣削減を目指すことを選択します。
もしかしたら、右下の死活を読めてなかったのかもしれません。
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2017年03月18日

第10回UEC杯初日

本日、第10回UEC杯が開幕しました。(本棋戦の詳細はこちら
初日は予選7回戦が行われ、上位16位のコンピューター囲碁が本戦トーナメントに駒を進める。
予選1位は絶芸(FineArt)、2位はDeepZenGoと優勝候補が上位を占める結果となりました。
野狐囲碁で中継された碁を見る限り、絶芸が群を抜いて強いという印象を受けました。
さて、今回は特に気になった変化を紹介していきます。

囲碁1603.jpeg
【実戦例1:新手法の踏み込み】
黒番はDeepZenGo、白番は絶芸です。
白1と黒2の交換するのは下辺の黒陣を固める悪手と言われてます。
しかし、白3から5と深く踏み込んだのが前例のない新手法で注目が集まりました。
自ら弱い石を作っているように見えるが、意外と粘りある形をしています。
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posted by okao at 23:57| Comment(2) | TrackBack(0) | コンピューター囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月17日

「囲碁AI新時代」の感想


囲碁AI新時代 (囲碁人ブックス)


碁の内容を加味しながら囲碁AIの特徴や歴史を説明する本は、日本では初めてだと思います。
ただし、本書を購入する上で気をつけてほしい点がいくつかあります。
・棋譜の詳細解説が紹介されている訳ではない
・DeepLearningの仕組みが詳しくは載っていない
・読み物に近い作りになっている


これだけ見るとなんだか期待外れと思われる方もいると思いますが、
囲碁AIに関する専門用語などを知らなくても、概要が掴めるのが本書の特徴です。
大まかな打ち筋の特徴が掴める他、モンテカルロ法などを丁寧に解説されているため、
どのように囲碁AIが手を決め、手の評価をするのか理解できます。
最近注目されている囲碁AIに興味ある方はぜひ手に取ってみてください。
posted by okao at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍の論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする