2017年02月28日

囲碁AIから学ぶ打ち方(4)

最近、中国の囲碁AI「絶芸」が野狐囲碁でトップ棋士達を蹂躙しています。
目新しい手法や発想もありますが、基本的には大局観で相手を圧倒する打ち方をしてます。
部分的な損得や形ができるまでの過程を考えすぎず、結果を評価する方が良いかもしれません。
今回紹介する局面も、定石と言われた打ち方を破壊した面白い打ち方です。

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【テーマ図:大ナダレ定石の周辺】
黒番が絶芸、白番は芈昱廷九段です。
黒1のツケは人間界でもよく打たれている手法の一つ。
白2から6と大ナダレの形に導き、序盤から読み合いを挑んだ局面です。
ただし、絶芸は驚きの簡明策で右下の攻防をアッサリ打ち切ってしまいます。
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2017年02月27日

棋力向上の詰碁30

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【黒先黒生:中級~上級】
上方に後手一眼ある状況なので、右方に先手一眼を作れるかが本題の関門です。
コウではいけません、無条件で生きてください。
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2017年02月26日

棋力向上の詰碁29

囲碁1430.jpeg
【黒先白死:上級~有段者】
一手目の急所はわかると思いますが、三手目の好手を発見できるかがポイント。
有名な筋なので、覚えておくと役立つかもしれません。
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2017年02月25日

棋力向上の詰碁28

囲碁1423.jpeg
【黒先白死:上級~有段者】
基本死活を知っている方や詰碁を解き慣れている方はアッサリ解けるかもしれません。
白のダメヅマリを突いて、右方の眼を奪ってください。
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2017年02月24日

家庭に一台、囲碁AI「Leela」

ベルギーの囲碁・チェスAI開発者であるジャン・カルロ・パスカットさんが、
囲碁AI「Leela(リーラ)」を無料でダウンロードできる形でこちらに公開しました。
序盤から終盤まで物凄く強いので、腕自慢の方はぜひ挑戦してみてください。

個人的には対局ができるというよりは検討機能が面白いと感じました。
無料とは思えない機能があり、しばらく飽きずに遊べそうです。
以下は最低限知っておいた方が良い使い方を簡単にまとめました。

囲碁1420.jpeg
まず、対局する方法を説明します。
上にある「File」→「New Game」を押すとこの画面が出てきます。
左下の「Time for game」はコンピューターの最大考慮時間の設定です。
短い時間でバシバシ打ちたい方は5~10の間で打つとストレスなく打てます。
右側の「Engine max level」は単純に言えば棋力設定のようなものです。
100~500なら級位者から有段者の方でも楽しく打てるかもしれません。
設定を終えたら、左下の「OK」を押せば対局が始まります。
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2017年02月23日

野狐囲碁にZENが登場

今日の昼頃、日本の囲碁AIであるZENが出現しました。
日中韓の棋士と16局打っていましたが、15勝1敗と圧倒的な強さを見せています。
全ての対局を見る限り、以前よりも手厚い打ち方になっているように感じます。
今回はZENの手厚さが進化したと思えた対局の一部を紹介します。

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【実戦図:本格的な手厚さ】
黒番は党毅飛九段、白番はZENです。
黒1、3は白の発展性を制限しながら中央の模様を広げる好手。
しかし、白4のヒラキが全局的なバランスを保つ面白い手でした。
左辺と上辺は大きな黒地になる可能性があり、左上の利かし方を難しくする意図があります。
黒5は好点に見えますが、この手を咎める手厚い好手があり、盤上の風景が一転します。
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2017年02月22日

第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦、第11戦目

本日、第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第11戦目が行われました。
序盤から中盤は双方相手に決め手を与えないよう、ギリギリの距離感を保つ進行となった。
終盤で朴廷桓九段は勝負手を打つ機会はあったが、勝負せずに足りると判断したのが仇となる。
その後も懸命に追い上げるも、僅かに届かず韓国は無念の敗退を喫した。
中国は2番手の范蘊若五段を含む、4人を残した状況で本棋戦4連覇を果たしました。
さて、対局を振り返っていきます。

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【実戦図1:掴み所のない序盤戦】
黒番が朴廷桓九段、白番は范蘊若五段です。
ここ数年、白1と下辺の黒陣を消すのが主流となっています。
黒2を利かし、黒4から8と右下を確定地にするのが定型化された手順です。
善悪の判断が分かれるワカレですが、個人的には白悪くないように思えます。
なぜなら黒地はこれ以上増えにくいですが、白陣は大きくなる可能性が高いからです。
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2017年02月21日

第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦、第10戦目

本日、第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第10戦目が行われました。
序盤から中盤にかけて朴廷桓九段の中央志向の打ち回しが光り、優勢を築きます。
井山裕太九段は様々な戦術を展開するも、冷静に受け切られて投了となった。
最終ラウンド初日で日本は姿を消す結果となったが、次回以降の活躍に期待します。
さて、本局を振り返っていきます。

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【実戦図1:中央志向の挑戦】
黒番が井山裕太九段、白番は朴廷桓九段です。
白1は右辺の白陣拡大を睨みながら左上一帯の黒模様を消す意図があります。
黒2から12と稼がれて白アマイように見えますが、白13とさらに中央を占めていきます。
上辺の価値を下げる効果と白Aの攻防から生じるシチョウ関係を睨んだ手のようです。
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2017年02月20日

見合いを受け切る利かし

本日行われた中国の倶棋杯予選から題材を取り上げます。
予選を見ると、小目からの二間高シマリを用いる対局がありました。
部分的に隙の多い悪い構えと言われてますが、それが長所に働くこともあります。
例えば、コウ材で連打されても、元々味の悪い構えなので許容範囲の損害に治まるなど。
不完全だからこそ、それが強みになる場合があり、碁の考え方の可能性を感じました。

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【テーマ図(白番):見合いを受け切る】
黒番は刘星七段、白番は於之瑩五段です。
黒のコスミは左辺の白二子の動きを封じつつ、AとBを見合いにする好手に見えます。
しかし、白は絶妙の利かしを打つことで黒の追及を受け切ることに成功します。
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2017年02月19日

棋力向上の詰碁27

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【黒先コウ:上級~有段者】
部分的には生きるスペースが足りない形です。
しかし、下辺の黒一子をうまく利用するとコウに持ち込むことができます。
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2017年02月18日

最強囲碁AI、Masterの棋譜解析(18)

今回紹介する棋譜は全60局の中でも屈指の熱戦です。
序盤から終盤まではっきり緩んだ手がなく、Masterの強さを引き出した一局となりました。
さて、対局を振り返っていきます。

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【実戦図1:アルファ碁の中国流】
黒番は朴廷桓九段、白番はMasterです。
黒1から5と白陣を割って全局的なバランスを取るのがアルファ碁流。
白Aは左下の黒を攻めながら模様を削減する好点に見えますが、Masterは白6を選択します。
長い間、直接荒らしにいくのは良くないと言われていただけに衝撃が走りました。
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2017年02月17日

囲碁AIから学ぶ打ち方(3)

野狐囲碁の対局を観戦していても「肩ツキ」の手法が多く用いられています。
中央の主導権を握ることへの比重が高くなったからでしょうか。
今回も肩ツキの実戦例を紹介していきます。

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【テーマ図:積極的な守り方】
黒9に白10と受けたのが面白い手法でした。
中央を厚くして右辺の打ち込みを自然に緩和しようとする意図があります。
黒の応手に対して、白はどのような構想を描いているのか、解説していきます。
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2017年02月16日

利きを活用する整形術

今日から中盤戦のコツを問題形式で取り上げていきます。
石が競ってきた時にどう考えるべきかを中心に解説していく予定です。

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【テーマ図(白番):利きを見た整形】
右下の白をシノぐこと自体は容易ですが、周囲の黒地が大きくなっては面白くありません。
下辺の利きを手掛かりに自身を補強しながら黒の発展性を制限したいところです。
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2017年02月15日

棋力向上の詰碁26

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【黒先黒生:中級~上級者】
本題は易しい問題ですが、油断していると簡単に活路が途絶えます。
丁寧に読んでしっかり生きてください。
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2017年02月14日

棋力向上の詰碁25

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【黒先コウ:有段~高段者】
普段よりも難易度高めの問題です。
初手が盲点に入りやすいので「この手はない」という先入観を捨てるのが大切です。
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