2016年11月30日

井山六冠vsDeepZENGoの対決が決まる!!

日中韓の棋士と囲碁AIが参加する「ワールド碁チャンピオンシップ」の開催が決定されました。
現在公開されている情報の詳細を下記にまとめたのでご覧ください。

【日程】
2017年3月21~23日
【会場】
日本棋院関西総本部
【出場選手】
井山裕太六冠、DeepZENGo、中韓の棋士2名
【対戦規定】
・3回戦の総当たりリーグ戦
・持時間3時間、秒読み60秒(休憩なし)
・日本ルール(コミ6目半)、全て互先
【賞金額】
優勝:3000万円、準優勝:1000万円、3位と4位:500万円
続きを読む
posted by okao at 02:03| Comment(2) | TrackBack(0) | コンピューター囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦、第8戦目

第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第8戦目が行われました。
日本の村川大介八段は序盤で新型を披露するが、中盤での失点が大きく後退する結果となった。
范廷鈺九段はこれで連勝記録を7に伸ばし、大会記録を更新しつつあります。
さて、本局を振り返っていきます。

囲碁789.jpeg
【実戦図1:新しい試み】
黒番は范廷鈺九段、白番は村川大介八段です。
黒1から5は定石手順ですが、Aと引かずに白6と反発したのが意欲的な手法です。
打つ手も早かったので、おそらく事前に研究していた形だったのでしょう。
善悪不明ですが、新しい試みに挑戦する姿勢は素晴らしいですね。
続きを読む
posted by okao at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 棋戦情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月29日

第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦、第7戦目

第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第7戦目が行われました。
韓国の金志錫九段は断髪し気合を入れていたが、中盤で致命的なミスを犯し無念の敗退となった。
第2ラウンドを折り返してもなお、范廷鈺九段の勢いは止まらず一方的な展開となっています。
このまま終わると中国の一強時代と言われてしまうので、日本韓国は一矢報いていきたいですね。
さて、本局を振り返っていきましょう。

囲碁784.jpeg
【実戦図1:足早な打ち回し】
黒番は金志錫九段、白番は范廷鈺九段です。
黒1を利かして黒3と右上一帯の模様に芯を入れましたのは、地に辛い打ち方です。
善悪不明ですが、范廷鈺九段に序盤から地を稼がれる展開を嫌ったように思えます。
当然、白4から6と下辺の黒陣を裂かれるが、ある程度サバければ黒の実利が光ります。
白は稼がれた以上の戦果が求められるため、容易ではありません。
続きを読む
posted by okao at 00:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 棋戦情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月28日

第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦、第6戦目

第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第6戦目が行われました。
日本三番手である河野臨九段が出陣し意欲的な布石を見せたものの、無念の敗退となりました。
第2ラウンドに入ってもなお、中国の范廷鈺九段は止まらず一騎当千の勢いです。
ここまでくると、中国の完全優勝が徐々に現実味を帯びてきました。
一矢報いるためにも、いち早く止めたいところですね。
さて、第6戦目を振り返っていきましょう。

囲碁773.jpeg
【実戦図1:珍しい配石】
黒1、3と構えるのは珍しい戦術です。
黒5までの進行は河野臨九段が事前に考えてきた戦術かと思われます。
現代では似たような布石を打たれる場合が増えており、序盤の考え方も徐々に変わりつつあります。
(下記の参考図に一例を紹介します。)
続きを読む
posted by okao at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 棋戦情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月27日

第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦、第5戦目

第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第2ラウンドが始まりました。
現在の戦況(第五戦目まで)は以下の通りになっています。
中国:柯潔九段、柁嘉熹九段、范廷鈺九段、連笑七段、范蘊若五段
日本:井山裕太九段、河野臨九段、村川大介八段
韓国:朴廷桓九段、金志錫九段

このラウンドでどこまで日本が追い上げられるか注目ですね。
さて、第5戦目を振り返っていきます。

囲碁767.jpeg
【実戦図1:得意の布石】
黒番は姜東潤九段、白番は范廷鈺九段です。
白6までの形は第二戦目と全く同じ進行を辿っています。
序盤に地を稼いで逃げ切るのを好む范廷鈺九段とっては相性の良い布石かもしれません。
実際の所は、黒も立派な厚みを得られるので良い勝負だと思います。
続きを読む
posted by okao at 17:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 棋戦情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月26日

明日から大会

今週の土日に大会がありますので、農辛杯の解説は日曜日以降となります。
また、この場を借りて今後の予定もいくつか書いておきます。

・最近流行のサバキ方
・小林流の打ち方(応用編)
・棋戦全般の軽い解説
・コンピューター囲碁の特徴
・アルファ碁棋譜検討


いちを直近で記事にしようかなと思ってるのはこの5つです。
では明日から頑張ってまいります。
posted by okao at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月25日

棋力向上の詰碁3

囲碁762.jpeg
【黒先白死:上級~有段者】
白の懐は広いため、実戦なら諦めてしまうかもしれません。
まずは相手に打たれたら困るところを探し、手順良く攻めてみてください。
白の牙城を崩し手がかりが見つかるはずです。
続きを読む
posted by okao at 00:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 詰碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月24日

第2回囲碁電王戦第三局、「趙治勲の持ち味発揮」

本日、第2回囲碁電王戦第三局が行われました。
第二局で圧倒的な強さを見せたZENに趙治勲名誉名人がどう戦うのか注目されました。
序盤はZEN特有の打ち回しを見せたものの、大きな差が生じずに中盤戦を向える。
趙治勲は模様を荒らすために弱い石を作ったが、あっさり生きることに成功しヨセ勝負に突入。
最後は細かい手所でポイントを上げていった治勲が盤面十目有利の形勢を築き、中押し勝ちを収めた。

今回の三局を通して、ZENはプロと戦える実力を有していることが証明されました。
大まかに分けて以下の4つの長所短所があると思われます。
1、序盤の打ち方が卓越している。
2、優勢になると緩い手が時々出る。
3、捨て石を駆使して模様を築くのがうまい。
4、滅多に攻められる石ができることがない。

コンピューターが苦手とする読みの正確さが増せば、更なる成長を遂げるはずです。
ぜひ、次回もこのような企画をしてもらい、多くの方に囲碁というものを知ってもらいたいですね。
では本局を大雑把に振り返っていきます。

囲碁753.jpeg
【実戦図1:常識破壊の対応】
黒1、3に白4と受けたのが人間界ではほぼ見られない着想で驚愕でした。
白に弱い石がたくさんできてしまうので、もう少し軽く打つのが普通です。
もし、この打ち方が成功することになれば、碁の常識が変わってしまう重大な一局となりました。
続きを読む
posted by okao at 01:05| Comment(3) | TrackBack(0) | コンピューター囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月23日

私の勉強法

普段、私がやっている勉強と言えば棋譜を見たり、ネット中継される対局観戦するくらいですね。
詰碁についても気が向いたらやる程度ですし、難しい問題を解くことはほぼありません。
碁を打つ体力も落ちてきており、集中して打つと1、2局が限界ですね。

これだけ見ると怠けているようにも見えますが、大切なのは毎日碁について何かすることだと思います。
どんなに小さいことでも良いので、一日1回何かしらで碁に関するものを行うだけでも変わります。
例えば、「優しい詰碁を一日五題解く」のも非常に良い勉強法です。
これが習慣となれば、手を読むことに段々慣れてくるので、読み落としも減ってくるはずです。
読みの力は油断しているとあっと言う間に落ちてしまうので、難しい問題を解くよりも、
簡単な問題でも毎日少しずつ続ける方が読みの力を維持する意味では良い効果を生みます。

正直なところ、私より熱心に勉強している方はたくさんいると思います。
ただ、私にはそれを続ける根気も体力もなかったので、毎日一つ囲碁のことを考えるようにしています。
今日であれば、電王戦第3局どうなるのかなーと考えているくらいです。

棋力が伸び悩んだり、不調に陥るとすぐに棋力を上げたい心理になりますが、焦る必要はありません。
毎日少しずつ努力している限り、前進し続けているのですから。
posted by okao at 01:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月22日

棋力向上の詰碁2

囲碁748.jpeg
【黒先黒生:中級~上級者】
今回は小さな詰碁を出題します。
どこに黒石がくると下方に眼ができるかを考えると、起死回生の道が見えてきます。
ただし、一度盲点に入ると有段者でも苦戦するかもしれません。
続きを読む
posted by okao at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 詰碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月21日

第2回囲碁電王戦第二局、「ZENの巧みな序盤戦術」

本日、第2回囲碁電王戦第二局が行われました。
第一局目を制した趙治勲名誉名人が連勝できるかもしれないという期待があったが、
序盤早々、ZENの巧みな打ち回しが光り、治勲は形勢を大きく引き離されていく。
特別な手を使ってないのにも関わらず、絶望的な局面に引きずり込むZENの強さは本物でした。
対戦成績を1-1に戻ったが、碁の内容的にはZENが優勢である時間が長い結果となっています。
趙治勲は本格的に対コンピューター戦の対策を急がれることになるだろう。
さて、本局を振り返っていきます。

囲碁740.jpeg
【実戦図1:ZENの手厚い着想】
黒番はZEN、白番は趙治勲名誉名人です。
黒1から5と石の調子で左辺の連絡を断ったのが好手でした。
白6に黒7と封鎖したのが冷静で、全局的に黒厚い碁形をとなり黒打ちやすいです。
結果的には、白6でAと打つ方が良かったかもしれないが、黒悪くない変化になると思います。
続きを読む
posted by okao at 02:53| Comment(0) | TrackBack(0) | コンピューター囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月20日

第2回囲碁電王戦第一局、「趙治勲が人類の意地を見せる!」

本日、第2回囲碁電王戦第一局が行われました。
数日前の記者会見では、DeepZenGoはアルファ碁に近い実力であると発表されており、
対局が始まる前は、趙治勲名誉名人の勝利は絶望的であるかのように思われていた。

「対局内容」
対局始めはZEN特有の打ち回しで優勢を築かれ、治勲は厳しい状況に立たされたが、
中盤に入り、徐々にポイントを稼いで形勢不明に持ち込むことに成功する。
ZENの勝つ道はいくつかあったものの、終盤の緩い手を的確に咎めた治勲が逆転勝利を収めた。
第1局を敗北したZENですが、棋士と互角に戦えることがわかりました。
終盤のヨセで細かいミスはあったが、序盤では素晴らしい石運びを披露しています。
第2局でも独創的な打ち方が見れると思うので、明日の対局も見逃せませんね。
さて、本日行われた対局を振り返っていきましょう。

囲碁722.jpeg
【実戦図1:黒意欲的な布石】
黒番が趙治勲名誉名人、白番がコンピュータ囲碁のZENです。
黒1のカカリを利かして3と構えるのは時々見られる戦術で、左辺の戦いに強い特徴があります。
ただし、白に厚くされると構え自体が薄くなる短所もあるため、使いこなすのは大変です。
続きを読む
posted by okao at 01:08| Comment(2) | TrackBack(0) | コンピューター囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月19日

第64期王座戦挑戦手合五番勝負第3局

本日、第64期王座戦挑戦手合五番勝負第3局が行われました。
序盤から手厚く打ち進めた井山王座が中盤で差を広げ、見事王座戦2連覇を成し遂げました。
余正麒七段にとって、勝ち碁を落とす不本意なシリーズとなりましたが、次回の活躍に期待します。
さて、本局を振り返っていきます。

囲碁717.jpeg
【実戦図1:最近流行の打ち方】
黒番が余正麒七段、白番が井山王座です。
白1から7までの打ち方は最近流行の打ち方で、ブログでも数日前にこちらで紹介しました。
右下に厚みを築かれると、黒2はAにあった方が良い理屈になるため、これは白良しだと思います。
簡明な進行で白悪くない展開に持っていけるのが好評で、よく打たれる手法となっています。

続きを読む
posted by okao at 01:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 棋戦情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月18日

誰よりも自分が弱い

今日、11月末に行われる全国大会の案内が届きました。
予想はしていましたが、自分以外の選手は全国大会で成績を出している方ばかりでしたね。
普段の対局なら、10回やって1回勝てるかどうかという相手がほとんどです。

ただ、読みも弱い私がここまで来れた大きな要因は、研究の成果が大きいと思っています。
ネット碁ではありますが、研究にハマった時はプロ相手にも勝てた対局もあります。
私があのメンバーで勝ち抜く条件の一つは研究の穴を作らないことかなと考えています。

「追記」
明日から始まる第2回囲碁電王戦の解説をニコ生で行う予定です。
時間があれば一緒に電王戦見ていきましょう!
posted by okao at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月17日

小目シマリの対策案

小目シマリへの対策として、アルファ碁布石の手法を用いることが非常に多いです。
ただし、中盤の打ち方が難しいため、本当に有力策であったか未だに結論が出ていません。
そこで最近は別の手法が注目され始めています。

囲碁708.jpeg
【テーマ図:見直された手法】
一昔前、白1のカカリは白良くないとされてきました。
なぜなら、黒2は右辺拡大と白の攻めを兼ねた好点となるからです。
ただ、最近は白3から7と根拠を確かめる手法が有力視されており、よく打たれています。
今回はこの変化の一端を紹介していきます。
続きを読む
posted by okao at 00:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 最新形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする