2017年05月23日

未来囲碁サミット初日「厚すぎる半目差」

本日、未来囲碁サミットが開幕しました。
アルファ碁の初手が気になるところだったが、無難な手を選択して打ち進めた。
一方、柯潔九段は三々を駆使した戦術を展開するも、うまく行かなかったようにようです。
結果は半目という僅差だが、逆転がほぼ不可能に近い絶望的な終盤戦でした。
アルファ碁は他の囲碁AIと比べ、細かい碁の勝ち切り方が正確に思えます。

記者会見では、今回のアルファ碁は人間の棋譜を基に学習したと言ったように聞こえました。
また、CPUをほとんど使っておらず、GPUに依存している内容を明言しました。
それに伴い、TPUを用いたPCなら1台でアルファ碁を使えるそうです。
(TPUはGPU10個分に相当するもので、電力を大幅にカットに成功)
今回のイベントはGoogleのTPU技術の宣伝が一つの目的かもしれません。

去年、李世乭九段の第4戦目で生じた囲碁AI特有のバグはほぼ解消されたようです。
数カ月前にデビスハサビスさんが敵対学習を採用したことが功を奏したのでしょう。
(敵対学習:特定のAIが苦手とする分野、考えない分野を集約させて戦わせる手法)

初戦は特別な手法や強烈な印象を受ける手がなく、無難にまとめた印象です。
やはり、コンピューターが一から碁の打ち方を創造するのは大変なようですね。
さて、対局を振り返っていきます。

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【実戦図1:不発の三々手法】
黒番が柯潔九段、白番がアルファ碁です。
黒7と序盤早々に入るのが、柯潔九段が得意とする戦術です。
ただ、アルファ碁は自然な打ち方で黒の奇襲をかわしていきます。
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2017年05月22日

明日から人類vs囲碁AIの最終決戦開幕

明日から人類代表の柯潔九段と囲碁AI最強のアルファ碁が激突します!
今回は人間の棋譜を使わずに強化バージョンが出るそうなので、どんな碁を打つか楽しみです。
私の予想は初手辺に打つのではないかと思います。

囲碁1919.jpeg
【初手予想:隅よりも辺を重視】
最近の囲碁AIの対局を見ていると、隅よりも辺を重視しているように感じます。
例えば、白がAやBと打っても、白良くならないように思えるからです。
どういった進行が予想されるか検証していきます。
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2017年05月17日

数日程、お休みします

週末頃に移住するため、ブログ更新を一時的にお休みします。
再開は22日になる予定です。
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2017年05月16日

中国甲級リーグ、六日目

本日、中国甲級リーグの6戦目が行われました。
非常に珍しい戦術が多く現れており、碁の打ち方は無限大であると改めて感じました。
今までは考えられなかった打ち方が短期間でこれ程多く見つかっていることからも、
以前よりも碁の進化のスピードが急速に上がっていることがわかります。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1910.jpeg
【李欽誠九段(黒)vs柯潔九段】
序盤早々、白6と三々に入りました。
一昔前では考えられなかった手法で、多くの方が驚愕するのではないでしょうか。
善悪不明ですが、こうした打ち方が評価される時代がくるかもしれません。
(参考記事はこちらです)
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2017年05月15日

棋力向上の詰碁55

囲碁1905.jpeg
【黒先コウ:上級~有段者】
白は生きているように見えますが、隅の特殊性を活用すると突破口が見えてきます。
実戦でも生じる可能性がある形なので、攻め方を覚えておくと良いかもしれません。
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2017年05月14日

中国甲級リーグ、五日目

本日、中国甲級リーグの5戦目が行われました。
やはり、中韓の棋士は囲碁AIと打っているだけあって、打ち方が大きく進化しています。
特に、黄雲崇七段は数日前に負けた囲碁AIの戦術を採用し、見事勝利していました。
新たな可能性に挑戦する棋士達の向上心には頭が上がりません。
さて、対局を振り返っていきます。

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【黄雲崇七段(黒)vs安成浚六段】
少し前なら、黒2はひどく怒られる一手でした。
実は、二日前に絶芸が黄雲崇七段に打った戦術で、非常に面白い打ち方でした。
黒8まで、黒は上辺に偏った序盤戦で見た目は黒良いように見えませんが、
打ち進めていくと、白容易でない局面になっていることに気づきます。
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2017年05月13日

お休み日

今日以降は引っ越しの荷造りが始まるので、簡単な記事多めになりそうです。
最近は仕事にプライベートで忙しく、囲碁の勉強が思うようにできないのが心残り。
まぁ、6月上旬には落ち着きそうかなあ・・・。
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2017年05月12日

囲碁は陣取りゲーム

最近、囲碁AIの対局を観戦して思うのは「囲碁をよくわかってるな」ということですね。
人間は強くなるにつれて、石の効率や過程を強く意識して打つ傾向になりがちです。
確かに、地を効率を稼ぐ方法の一つですが、それが全てに適用される訳ではありません。
どんなに努力しても、相手より地がつかなければ意味ないですからね。

「当たり前のことじゃないか」と感じるかもしれませんが、実戦するのは容易でないです。
なぜなら、囲碁の打ち方の多くは無駄のない形になることを追い求め続けていたからです。

一方、囲碁AIは実に実戦的な打ち方です。
出来上がる結果を元に打つので、過程がどうであろうと勝率が高ければ良いという訳です。
実際、次々に世界のトップ棋士が破れ、今や囲碁AIに勝てれば大金星と言われます。

今まで打ってきた碁は、結果的には固定概念にとらわれ続けていたように思えます。
効率を上げることは決して悪いことはないですが、偏り過ぎてしまったようです。
「囲碁は陣取りゲームである」という原点に返り、打ち方を見直す必要があるようだ。


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2017年05月11日

第1回新奥杯世界囲碁オープン戦、準決勝三番勝負第二局

第1回新奥杯世界囲碁オープン戦の準決勝第二局が行われました。
組み合わせは以下のようになりました。(左側が勝者)
柯潔九段ー李喆六段、白中押し勝ち
彭立尭五段ー周睿羊九段、黒中押し勝ち


柯潔九段が2連勝し、一足早く決勝に駒を進めました。
本日の二戦を観戦する限り、碁の打ち方が革命的に進化していると感じますね。
囲碁AIにより、碁の進化が10年以上進んだと言っても過言ではないでしょう。
さて、対局を振り返っていきます。

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【李喆六段(黒)vs柯潔九段】
白2と三々に構えるのは非常に珍しいです。
最近の柯潔九段は三々を駆使した序盤戦術が多く、有力と見ているようです。
白6にAと受けるなら無難ですが、黒7と大場に走って白の両カカリを誘います。
双方、新しい試みに挑戦する姿勢が見えます。
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2017年05月10日

棋力向上の詰碁54

囲碁1885.jpeg
【黒先白死:上級~有段者】
外ダメが空いている上に懐もそれなりにあるため、実戦なら諦めてしまうかもしれません。
ヒントは中にある黒一子の活用です。
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2017年05月09日

第1回新奥杯世界囲碁オープン戦、準決勝三番勝負第一局

第1回新奥杯世界囲碁オープン戦の準決勝第一局が行われました。
組み合わせは以下のようになりました。(左側が勝者)
柯潔九段ー李喆六段、黒中押し勝ち
周睿羊九段ー彭立尭五段、黒中押し勝ち


なんというか、囲碁AI化が進んでいますね。
特に柯潔九段の動きが常軌を逸しており、思考停止しかける打ち回しでした。
これから碁が進化していくとこうした碁になるかと思うと、ゾッとしますね。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1880.jpeg
【柯潔九段(黒)vs李喆六段】
黒1は左上で整形する際に用いられる珍しい手法。
ただし、白2と手抜きされた際、左上での有力な後続手段がないように思えます。
白4から8と中央を厚くされながら▲を孤立されて黒作戦負けに見えますが・・・。
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2017年05月08日

棋力向上の詰碁53

囲碁1876.jpeg
【黒先黒生:上級~有段者】
初手は第一感で見つけられるはずです。
本題の意図は白の攻めにうまい受け方を発見できるかが焦点です。
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2017年05月07日

第1回新奥杯世界囲碁オープン戦、準々決勝

第1回新奥杯世界囲碁オープン戦の準々決勝が行われました。
組み合わせは以下のようになりました。(左側が勝者)
柯潔九段ー連笑八段、白中押し勝ち
李喆六段ー檀嘯七段、黒中押し勝ち
彭立尭五段ー時越九段、黒半目勝ち
周睿羊九段ー申眞諝八段、黒中押し勝ち


囲碁AIが登場してから、人間界の碁が以前よりも柔軟になってきました。
大きな石でも全局的なリードのためなら、躊躇いなく捨てる様はまさに囲碁AI的な発想です。
数年前とは全く異なる碁に変容しており、進化のスピードの速さを改めて感じました。
さて、対局を振り返っていきます。

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【連笑八段(黒)vs柯潔九段】
白1の打ち込みは相手の態度を見て、右辺と下辺のシノギ方を変える意図です。
一見、黒2から4と手厚く応じられて白収拾のつかない格好に見えますが、
柯潔九段の緩急激しい打ち回しで綺麗にまとめていきます。
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2017年05月06日

棋力向上の詰碁52

囲碁1863.jpeg
【黒先白死:中級~上級者】
有名な基本死活から出題です。
簡単に思えるかもしれませんが、実戦では中々仕留め切れないものです。
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2017年05月05日

中国甲級リーグ、四日目

本日、中国甲級リーグの4戦目が行われました。
中韓の棋士は囲碁AIの手法を取り入れようと様々な手法を模索しています。
特に目立つ手法は、序盤早々に三々を占める手で不思議と勝率は悪くないようです。
練習碁でたくさん試し、少しでも囲碁AIの発想を自分の力に還元していきたいですね。
さて、対局を振り返っていきます。

囲碁1850.jpeg
【李東勲九段(黒)vs柯潔九段】
単に白1と三々に入るのが最近の手法。
黒の態度を見てから後の打ち方を決めようとするのが白の狙いです。
一見、奇抜な戦術に見えますが、先の展開を考えると黒の打ち方も悩ましい。
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